年下の上司警官に「こんな調書しかとれないのか」 逆パワハラで40代警官処分 疲れたと捜査拒否 兵庫

兵庫県警察本部=神戸市中央区

 上司に高圧的な態度をとる「逆パワハラ」を繰り返したとして、兵庫県警は22日までに、県内の阪神地域の警察署で生活安全部門に勤める40代の男性巡査部長を本部長訓戒処分とした。県警の調べに「私よりも知識や経験が豊富な上司ならば、こんなことにはなっていなかった」と話しているという。神戸新聞社の情報公開請求で分かった。

 県警によると、巡査部長は2022年3月~23年11月ごろ、上司の30代男性警部補に対し「こんな調書しかとれないのか」「殴るぞ」といった不適切な言動を日常的に繰り返していたとされる。

 警部補が捜査に向かうよう指示したところ「疲れているから行かん」と拒んだこともあったという。県警の調べに、巡査部長は「(警部補と)意見が食い違うことがあり、腹立たしく思うようになって当たりが強くなった」と話している。

 県警は、巡査部長の逆パワハラを見逃したとして、2人の上司に当たる40代男性警部も警務部長注意処分とした。

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