Netflix『三体』の撮影規模にキャスト驚がく 「10種類の映画をこなしているような気分」

『三体』場面写真 Netflixシリーズ『三体』独占配信中

Netflixで独占配信中のドラマシリーズ『三体』。世界的ベストセラーSF小説を実写化した本作は迫り来る異星文明の侵略に直面する人類を、時代を飛び越えて描く壮大なSF叙事詩だ。そんな本作には、映画『ドクター・ストレンジ』シリーズのベネディクト・ウォンや、『ゲーム・オブ・スローンズ』のリーアム・カニンガムらが出演。大作に出演している俳優陣がそろっているが、そんな彼らでも『三体』の撮影規模には驚がくしたという。

『三体』の物語の始まりは1960年代。父を無惨に殺され人類に絶望した中国のエリート科学者・葉文潔が、宇宙に向けて秘密裏に電波を発信。この行いが数十年後、地球規模の大災厄を招く…。そして時は現代。各国の優秀な科学者が次々と自殺するという異変が発生。さらに、ある科学者の視界だけに“数列が出現”する怪現象や、星空がチカチカと瞬く“宇宙のウインク”…といった驚天動地の事態が頻発。世界が徐々に混乱へ導かれる中、“連続自殺事件”の解決に向けて動く捜査官・大史役をベネディクトが演じる。

ベネディクトは撮影中に驚いたことについて「そのスケールですね! 実際に国連に行って撮影をしたり、山の上等で撮影をしたりといった、物語を伝えるために必要なもの全ての規模がすごかったです」とMCU作品の経験者をも驚嘆させた規模感を説明した。

また捜査官・大史へ指示を出し、作戦を率いるリーダーのウェイドを演じるのは、『ゲーム・オブ・スローンズ』ダヴォス役で知られるリーアム。ベテランの彼さえも「制作の規模がすごかったですね。人類の終わりや滅亡を表現する上で、必要なものを全て正しく行わなくてはいけない。非常に大変なことだと思います」「台本を読むだけでも驚きでした。まるで10種類の映画をこなしているような気分でした」と語った。

物語は、1960年代の中国の文化大革命から現代の英国や米ニューヨークといった異なる時代や次元が交錯。そして物語のカギを握る存在として“仮想現実”も登場。そこでは、中国の殷王朝やイングランドのチューダー朝のような世界観が描かれており、この情報だけでも“圧巻の撮影規模”であることが分かる。

そして、そんな世界規模で巻き起こる超常現象に紐づくのは、現代で危機に立ち向かうため団結する者たちの重厚でエモーショナルな人間ドラマ。リーアムは「とても人間味のある物語である、という部分も見ていただきたいですね。この状況に対して、人間たちは分断するのか、団結するのか、戦うのか、もしくは皆で死ぬのか…ということを説いていますよ」と解説し、規模感だけではない見どころを解説した。

そしてベネディクトは自身の役について「大史はシングルファーザーでもあるんです。息子を育てている。だけど、仕事がハードで、時間が無い中急いでカップラーメンを食べたりしながら頑張っている。完全に仕事人間。大義のために色々なものを犠牲にしてしまっているんです」「大史に真実味を与えることが重要でした。このため、車の中にある小物から、張り込み中に直面する困難に至るまで、細かい部分にも完全に信ぴょう性を持たせられるよう努めました」と明かしており、大史という人間のパーソナルな物語、そして、危機に立ち向かう者たちのそれぞれが持つ物語にも期待が高まる。

Netflixシリーズ『三体』独占配信中。

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