海自横須賀教育隊で海曹課程の修業式 3カ月の学びに式辞「海自の中核になって」

修業式を終え、旧日本海軍から続く伝統の「帽振れ」で教官らとの別れを惜しむ3曹や昇進予定者たち=22日、横須賀市の海上自衛隊横須賀教育隊

 海上自衛隊横須賀教育隊(神奈川県横須賀市)で下士官に相当する「曹」の養成課程の修業式が22日、行われた。女性35人を含む20~30代の3曹(昇進予定者含む)270人が教官や家族の祝福を受けた。 

 兵に当たる2士や自衛官候補生として主に高校卒業後に入隊し、艦艇や航空機の乗員などの勤務に就いている。今年1月初旬から同校で3カ月間、部下の管理や指導、トラブル対処の基礎を学んできた。

 実地教育では12、13人乗りの短艇で同校前の相模湾にこぎ出し、艇長を交互に務めた。最優秀の横須賀水交会激励賞に輝いた上山佳奈3曹(23)は「艇長経験を通じて、乗員の命を預かる責任の重みを感じた」と話していた。

 同隊司令の大賀康弘1佐は式辞で「自己研さんを積み大いに成長し、海上自衛隊の中核になってほしい」と述べ、修業を祝った。

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