金ファンドへの資金流入、約1年ぶり高水準=BofA週間調査

[ロンドン 22日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)の週間調査によると、20日までの1週間は金ファンドへの資金流入が約1年ぶりの高水準となった。

金価格が最高値を付け、投資家がキャッシュや株式から資金を移した。調査はEPFRのデータを基にしている。

金ファンドへの資金流入は11億ドルで、2023年5月以来最大。

キャッシュファンドからは612億ドルが流出。23年10月以来最大の流出となった。ここ数カ月は大量の資金が流入していた。

BofAは、中央銀行の利下げに向けた緩やかな動きが市場の動きを下支えしており、これを受けて株価や金が最高値を更新していると指摘。

「(中銀は)インフレ率の上昇を容認し、通貨高を容認せず、ソフトランディングを望んでいるだけでなく、82兆ドルという記録的な世界の政府債務負担の軽減も望んでいる」と述べた。

米国株ファンドからは220億ドルが流出。過去1年あまりで最大の流出となった。暗号資産(仮想通貨)ファンドからは1億ドルが流出した。

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