99人分の個人情報を不正閲覧、205時間分の看護休暇を不正取得 神戸市が職員を懲戒免職など処分

神戸市役所=神戸市中央区

 神戸市は22日、職場のパソコンで知人の個人情報を不正に閲覧したとして、北区保険年金医療課の男性職員(56)を懲戒免職にするなど計5人の処分を発表した。いずれも同日付。

 男性職員は2023年7月、市内の知人の所得情報を不正に閲覧し、受給する年金の3倍強に当たる額を給与所得欄に記入。知人には誤った国民健康保険料が請求された。

 その後の調査で22年6月以降、計99人分の個人情報を不正に閲覧していたことが判明した。市の聞き取りに「操作の練習をしていた」と話したという。

 また市は虚偽の申請書類を提出し、計205時間分の看護休暇などを不正に取得したとして、中央区生活支援課の男性職員(29)を懲戒免職とした。

 ほかに、虚偽の病気休暇を取得していた垂水区の男性職員(56)を減給10分の1(3カ月)に。始業時の検査で酒気が検出された市バス運転士の男性(64)を停職5日、指導に従わない児童の尻を蹴った須磨区の市立小学校の男性非常勤講師(70)を戒告処分とした。(井沢泰斗)

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