横溝作品「イチ推しPOP」募集 真備図書館 ゆかりの作家をPR

横溝作品の魅力を紹介する「イチ推しPOP」の展示コーナー=倉敷市立真備図書館

 倉敷市立真備図書館(同市真備町箭田)は、探偵小説家・横溝正史(1902~81年)作品の魅力を紹介する推薦文「イチ推しPOP」を募集している。地元ゆかりの作家をPRしようと企画。応募作は全て館内に展示している。31日まで。

 館内に置いている専用用紙にメッセージやイラストを記入し、ポストに投函(とうかん)。対象はオリジナル作品に限定し、タイトルと出版社を明記する。

 これまでに「八つ墓村」「獄門島」「本陣殺人事件」などの魅力を記した約50点が寄せられ、ラミネート加工を施して並べている。

 横溝は戦中戦後の約3年余りを同市真備町岡田の疎開宅で過ごし、金田一耕助などの名キャラクターを生み出した。図書館は、遺族らからの寄付分も含め横溝作品約1100冊を所蔵し、専用コーナーで貸し出している。

 寄せられた推薦文は4月以降も館内で活用する方針で、石井秀樹館長は「横溝正史は地元の誇り。今回の取り組みで素晴らしい作品群を多くの人に伝えたい」と話している。

 問い合わせは同館(086―698―9393)。

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