ロシア中銀、政策金利16%に据え置き 2会合連続

[モスクワ 22日 ロイター] - ロシア中央銀行は22日、政策金利を2会合連続で16%に据え置いた。

中銀は声明で「2024年にインフレ率が目標の4%に戻り、その近辺で安定するためには、金融引き締めが長期にわたって維持される必要がある」と声明で述べた。

インフレ率は、22年が11.9%で23年は7.4%だった。エコノミストは、インフレ率が今年も中銀の目標を大幅に上回ると予想している。

ロシア中銀の引き締めサイクルは終わった可能性があるが、旺盛な消費者需要と広範な労働力不足を受けたインフレにより、金融政策を緩和する余地はまだ見られていない。

ナビウリナ総裁は、利下げは今年後半になる可能性があると述べた。金利据え置きについては幅広いコンセンサスが得られており、議論は今後の金利の道筋と中銀が示すべきシグナルに集中しているという。

中銀は23年後半に850ベーシスポイント(bp)の利上げを実施したが、最近はハト派寄りのシグナルを発信している。

今週初めにロイターがまとめたエコノミスト調査では、6月に金融緩和に踏み切るとの見方が優勢だった。

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