高校入試の調査書、記載ミス 生徒20人分 合否に影響なし 茨城・牛久の中学校2校

牛久市役所=同市中央3丁目

茨城県牛久市教育委員会は22日、2月の県立高入試で、市立中2校が志願先に提出した生徒計20人の調査書に誤記載があったと発表した。いずれも校内のデータベースやシステムへの入力ミスなどが原因。受験校が再判定した結果、合否に影響はなかった。

市教委によると、市立中生徒の1人が15日、受験校に調査書の開示請求を行い、通知表と異なる評定が記載されているのを見つけた。保護者から連絡を受けた中学校が調べたところ、この生徒が2年時の1科目について、調査書と通知表の評定が異なっていた。

同校が3年生全員の調査書を調べた結果、受験校に提出した19人の調査書のほか、学習状況を記した34人の「指導要録」にも誤記載があった。このため、市教委は市立中と義務教育学校の計6校に調査を指示。その結果、別の市立中1校でも1人の調査書で誤記載が見つかった。各校は修正した調査書を受験校8校に再提出したという。

川村始子教育長は22日、「事態を重く受け止め、深くおわびする」と謝罪した。

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