まだ見れる? 今シーズン中にクロップvsペップの名将対決が実現する条件とは…

写真:両雄が再び試合するにはさまざまな条件が必要となる

ドイツ時代から始まったユルゲン・クロップ監督と、ジョゼップ・グアルディオラ監督のライバル関係は、プレミアリーグ第28節リヴァプール vs マンチェスター・シティの試合をもって一度休戦となった。FAカップで再戦する可能性もあったが、FAカップ準々決勝でリヴァプールがマンチェスター・ユナイテッドに敗れたことで、その可能性は消滅したように思われた。

しかしプレミアリーグのレギュレーション上、限りなく可能性は低いが今シーズン中にリヴァプール vs マンチェスター・シティの試合、つまりクロップ対ペップの試合が行われる可能性が残されているという。『Liverpool Echo』が伝えている。

現在プレミアリーグは三つ巴のタイトルレースを演じており、首位アーセナル、2位リヴァプール、3位マンチェスター・シティがしのぎを削っている。首位アーセナルと3位マンチェスター・シティの勝ち点差はわずかに“1”と近年稀にみるデッドヒートとなっている。

プレミアリーグの順位決定は次のような方式を取っている。

勝利=3、引き分け=1、敗北=0の勝ち点を獲得し、勝ち点が多い順に順位が決まる。同勝ち点の場合は、得失点差、総得点の順番で順位が決定される。総得点までも同じで、優勝、降格、ヨーロッパコンペティションの出場権に関わる順位決定が必要な場合は、当該チームでの対戦成績、アウェーゴール数で決定する。それでも順位が決まらない場合は、中立会場でプレーオフを行い勝者を決める。

残り10試合となったプレミアリーグは、3月のインターナショナルブレイク明けから終盤戦を迎える。現在、リヴァプールとマンチェスター・シティは勝ち点差“1”でリヴァプールがリードしている。

得失点はリヴァプールが+39、マンチェスター・シティが+35を記録している。続けて得点数はリヴァプールが65得点、マンチェスター・シティが63得点を挙げており、両者は非常に近い成績を残している。直接対決は第13節、第28節ともに1-1で終え、当該チーム同士の対戦成績は、完全にイーブンとなっておりプレーオフを行う条件を満たしている。

リヴァプール vs マンチェスター・シティのプレーオフが行われる条件をまとめると、両者がアーセナルを抜き、同勝ち点、同得失点差、同総得点の条件を満たした場合のみ、中立地で優勝決定戦が行われることになる。

また、アーセナルとマンチェスター・シティのプレーオフが行われる可能性も残されている。3月31日に行われるマンチェスター・シティ vs アーセナルの試合でマンチェスター・シティが1-0で勝利することが最初の条件となるが、両者の得失点差は“11”離れており、マンチェスター・シティはこの差を埋める必要がある。

プレミアリーグ“第39節”として優勝決定戦が行われる可能性は限りなく低い。しかし、三つ巴のタイトル争いは最終盤まで3チームが優勝を争うことも予想され、今後も目の離せない試合が続く。

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