U-23日本代表、パリ五輪出場国のマリに敗れる…開始早々に平河悠が先制弾も3発逆転負け

パリ・オリンピック出場を目指すU-23日本代表は22日、『サンガスタジアム by KYOCERA』でU-23マリ代表との国際親善試合に臨んだ。

パリ・オリンピックの出場権がかかるAFC U-23アジアカップ2024に向けた強化を進めているU-23日本代表。4月15日の同大会開幕に先立ち、今月はU-23マリ代表、U-23ウクライナ代表という既にパリ・オリンピック出場権を獲得したチームと対戦する。“アフリカの雄”との2連戦初戦に向けて、大岩剛監督は川﨑颯太や山本理仁、藤尾翔太らを先発起用。松木玖生や藤田譲瑠チマ、細谷真大といった面々はベンチスタートとなった。

開始早々の2分、敵陣右サイドでFKを獲得した日本は、山田楓喜が左足でゴール前にクロスを供給し、植中朝日が頭で逸らす。ゴール前のこぼれ球を拾った平河悠が右足を振り抜くと、強烈なシュートが右ポストを叩いてネットを揺らし、早い時間での先制に成功した。出鼻を挫かれたマリは5分に決定機。ピッチ中央でボールをカットしたママドゥ・サンギャレがドリブルで持ち込みGKと1対1になるも、シュートは左ポストに嫌われた。

その後は拮抗した展開が続く。日本は素早い攻撃で何度かゴール前に迫るシーンを作るも、決定的なシュートを放つまでには至らず。時間の経過と共に身体能力で勝るマリがボール保持率を高めていく。迎えた34分、日本はGKからのビルドアップを奪われると、ボックス内右へ侵入したティエモコ・ディアラの折り返しをサンギャレが胸で収め、左足のボレーをゴール右下隅に沈めた。

終盤にかけては両チームがチャンスを作り、日本は44分に相手選手との競り合いを制した植中朝日が強烈なミドルシュートを放つも、枠を捉えることができず。前半はこのまま1-1で終了した。

攻勢を強めたい日本は後半開始と同時に細谷真大と染野唯月を投入。しかし、53分に勝ち越しに成功したのはマリだった。サンギャレがボックス外から左足を振り抜くと、GK野澤大志ブランドンが弾いたボールをママドゥ・トゥンカラが頭で押し込みネットを揺らす。57分、日本はバングーナガンデ佳史扶が強烈なミドルシュートを放ったが、相手GKが好セーブ。直後にはボックス手前でボールを収めた細谷がフィニッシュに持ち込んだが、惜しくも枠を外れた。

70分過ぎにかけてはややオープンな展開が続く。75分、日本は敵陣右サイド深くでボールを受けた半田陸が中央へグラウンダーのボールを送り、細谷がワンタッチでボックス内へ落とす。抜け出した川﨑颯太が左足を振り抜いたが、シュートは枠の上へ。81分には左CKのこぼれ球を拾った藤田譲瑠チマが低く抑えたシュートを放つも、相手DFにブロックされ同点ゴールを奪うことはできない。

90分には左サイドを崩されると、ゴール前に走り込んできたブバカル・トラオレに流し込まれ2点差に。試合はこのまま1-3で終了し、日本は2024年の初陣を白星で飾ることができなかった。日本は25日(月)にマリと同じくパリ・オリンピックの出場権を獲得しているU-23ウクライナ代表と『北九州スタジアム』で対戦する。

【スコア】
U-23日本代表 1-3 U-23マリ代表

【得点者】
1-0 2分 平河悠(U-23日本代表)
1-1 34分 ママドゥ・サンギャレ(U-23マリ代表)
1-2 53分 ママドゥ・トゥンカラ(U-23マリ代表)
1-3 90分 ブバカル・トラオレ(U-23マリ代表)

【スターティングメンバー】
U-23日本代表(4-1-2-3)
GK:野澤大志ブランドン
DF:半田陸、西尾隆矢、高井幸大、バングーナガンデ佳史扶(64分 内野貴史)
MF:川﨑颯太(76分 藤田譲瑠チマ)、山本理仁、植中朝日(HT 染野唯月)、平河悠(64分 小見洋太)
FW:山田楓喜(HT 細谷真大)、藤尾翔太(76分 佐藤恵允)、平河悠

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