北斗高がUSB紛失、通信制299人分出願情報 青森署に盗難届

 県教育委員会は22日、青森市の北斗高校(通信制)で入学者選抜に関するデータ299人分が保存されたUSBメモリーを紛失したと発表した。今月12日夕、学校内のキャビネットで保管・施錠したが、翌13日になくなっていることに教員が気づき、同校が青森署に相談、盗難届を出した。データは少なくとも過去5年分(2019~23年度)の出願者の個人情報で、22日現在、情報漏えいなどの被害は確認されていない。

 県教委によると、紛失が判明したのは13日午前7時40分ごろ。同校教職員が捜したが発見できず、盗難の可能性もあるとして同日、青森署に相談した。USBは12日、入学者選抜のために使用し、午後6時半ごろに施錠したところまでは確認している。入試業務には影響はなかった。

 データは入試業務(転入学・編入学含む)に関する出願者の氏名、生年月日、住所、電話番号、保護者名、中学校情報のほか、選抜での作文要旨、面接評価と選抜結果通知も含まれている。同校は22日、該当者に対し、経緯の説明と謝罪の文書を発送した。

 同校の坂上佳苗校長は取材に「在校生や卒業生、保護者の皆さま、信頼を寄せていただいている地域の方々にご迷惑とご心配をおかけしたことを大変申し訳なく思っている」と話した。

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