リンゴで窒息の可能性高いと分析 鹿児島・姶良、女児死亡で検証委

 鹿児島県姶良市の保育園で昨年5月、すりおろした生のリンゴを食べた生後7カ月の女児が死亡した事案で、市が設置した検証委員会は22日、リンゴが窒息原因となった可能性が高いとする分析結果を発表した。

 記者会見した検証委の伊東安男委員長によると、女児は気道に異物が詰まって窒息し、多臓器不全で死亡した。容体が急変する直前にリンゴを食べていた。一方、鹿児島県警からすりおろした器具などの情報提供がなく、最終的な死因は特定できなかったと説明した。

 伊東氏は、保育園が離乳食完了期までリンゴを加熱して与えることを推奨する国のガイドラインを守っていなかったと指摘。「認識が甘かった」と強調した。

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