上川外相、ロシア大統領選結果に「コメント控えたい」 参院外防委、維新・松沢氏は「無効主張を」

 プーチン氏が再選されたロシア大統領選を巡り、上川陽子外相は22日の参院外交防衛委員会で「他国の国内大統領選に対してのコメントは控えたい」と正当か不当かの判断を避けた。

 日本維新の会の松沢成文氏(神奈川選挙区)への答弁で、同氏は「世界中に誤ったメッセージとなる。選挙無効を主張すべきだ」と批判した。

 大統領選に対しては西側諸国を中心に「独裁体制下にあって自由で公正な選挙ではなかった」と批判の声が上がっている。ウクライナ侵攻を踏まえ「強制併合地での選挙の実施は国際法上も認められない」との指摘もある。

 上川外相は後段の指摘については「強制併合先での選挙は認められない」と説明したが、大統領選の有効性を巡っては言及しなかった。

 松沢氏は「プーチン氏は侵攻地での投票を含め選挙の正当性を訴えているのだから絶対に認めてはいけない」とし、「正当な大統領と認めないことこそが日本政府としてのロシアへの厳しいメッセージとなるはずだ」と主張した。

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