米のガザ停戦決議案を否決 国連安保理、中ロが拒否権

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は22日、イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ情勢を協議する緊急公開会合を開き、米国が提案したハマス拘束下の人質解放に関連した「即時停戦」を求める決議案を否決した。常任理事国のロシアと中国が拒否権を行使した。アルジェリアも反対。日英など11カ国が賛成し、ガイアナが棄権した。

 中国の張軍国連大使は拒否権行使の理由について「無条件での停戦」が必要だと訴えた。

 イスラエル擁護の姿勢を崩していない米国はこれまで、ガザを巡る決議案に拒否権を4回行使した。

© 一般社団法人共同通信社