バスティアニーニが初日最速。ヤマハ勢は2台揃ってダイレクトQ2進出の好発進/第2戦ポルトガルGP

 3月22日、2024MotoGP第2戦ポルトガルGP初日のセッションがアルガルベ・インターナショナル・サーキットで行われ、MotoGPクラスのプラクティスはエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)がトップタイムをマークした。

 シーズン2戦目を迎えたアルガルベ・インターナショナル・サーキットは、午前から厚い雲が上空を覆い、路面には前日の降雨によりところどころウエットパッチが残るコンディションとなった。そのため、Moto3クラスのフリー走行は残り10分ほどで赤旗終了となったが、Moto2クラスのFPからは予定通りに行われた。

 MotoGPクラスのフリー走行1回目は気温18度、路面温度20度でスタートし、全ライダーがスリックタイヤを装着。続々とタイムが更新されていくなか、開始10分ほどでモンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロ、アレックス・リンスがワン・ツーで並ぶ。

 その後、ペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)が1分41秒738でトップタイムを塗り替えると、続いてジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が0.291秒更新。そこにリンスが2番手に割って入り、さらに3番手にはマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)がつける状況となった。

ジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/2024MotoGP第2戦ポルトガルGP

 セッション中盤には、マルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が真っ先に1分40秒台に突入させ、トップに浮上。そして序盤から速さを見せているリンスも0.007秒差の2番手。3番手にはミゲール・オリベイラ(トラックハウス・レーシング)が続いた。

 残り5分を切ると、再びライダーたちが計測へと向かう。まずビニャーレス、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)がトップタイムを塗り替えていく。上位勢が順調にタイムを更新していくなか、終了間際にマルク・マルケスが1分40秒484をマークし、そのままトップでFP1を終えた。

 2番手にはビニャーレス、3番手にビンダー、4番手にミラーが入った。序盤好調さを見せていたヤマハ勢のリンスは7番手、クアルタラロは11番手でこのセッションを終えている。

 午後からのプラクティスでも曇り空が続いていたが、ウエットパッチは少なくなり、午前より路面状況が改善されていた。そのため、ハードタイヤを選択するライダーも増え、さらに上位のライダーたちは早々に1分39秒台をマークしていた。

 5分ほどでビンダーが1分39秒199でトップに立つと、その後ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が2番手、クアルタラロが3番手に並ぶ。20分ほど経過した頃、各車が2度目のタイム計測に向かい、マルク・マルケスがトップタイムを更新。

ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)とマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)/2024MotoGP第2戦ポルトガルGP

 しかしマルティンがそのタイムを上回り、1分38秒979でトップに立つ。その後も数台が計測を継続するなか、中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)が1分38秒962でトップに立つも、直後にビニャーレスがわずかに0.333秒上回ったことで2番手につける。

 さらにマルク・マルケスもビニャーレスと同タイムでトップに再浮上すると、連続アタックでトップタイムを0.070秒更新。序盤に転倒があったミラーが3番手、そしてフランコ・モルビデリ(プリマ・プラマック・レーシング)も4番手に食い込み、上位に動きが出る。

 残り15分、バスティアニーニが1分38秒057を記録して首位に立つ。マルク・マルケスも1分38秒台に入れるが、わずかに及ばず2番手。この頃からアレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)を始め、セッション終盤に差し掛かるに連れて転倒が相次ぐ。

 最後の計測のタイミングでもモルビデリ、マルク・マルケス、ルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)が各所で転倒し、トップタイムは変わらずバスティアニーニが初日トップとなった。

アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第2戦ポルトガルGP

 2番手には終了間際にタイムを短縮させたミラー、3番手にはFP1トップのマルク・マルケスが並んだ。4番手にマルティン、開幕戦ウイナーのフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は8番手につけた。さらにヤマハ勢のクアルタラロが9番手、リンスも10番手と続き、ダイレクトQ2進出を果たしている。

 ルーキーのペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)は、セッション序盤は上位につけていたが、11番手と予選はQ1からのスタートに。中盤に一時トップに立った中上は、16番手とホンダ最上位で初日を終える結果となった。

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