新田氏、再選出馬を表明 秋の知事選、近く自民に推薦申請

  ●「震災復興を最優先」

 今秋の富山県知事選で現職の新田八朗氏(65)=1期、無所属、富山市千石町=は22日、富山市の県民会館で開かれた後援会の支部長・幹事長会議で再選出馬を表明した。会見した新田氏は、能登半島地震からの復興に向けた新年度から3年間のロードマップ(行程表)づくりを進めていることを挙げ、「次の任期をまたぐことになり、復旧・復興を引き続きリードするため秋の知事選挙に挑戦する。震災からの復興を最優先する」と語った。近く自民党に推薦を申請する。

 新田氏は後援会の会合で15市町村の後援会支部の総意として再選出馬の要請され、受諾したと説明。震災対策に加え、人づくりと新たな社会システムの構築を三本柱とする考えを示し、早ければ5月にも公約を発表するとした。

 新田氏は富山高、一橋大経済学部卒で元日本海ガス社長。2020年10月の知事選に初出馬し、5選を目指した自民党県連推薦の石井隆一氏らを51年ぶりの保守分裂選挙で破って初当選した。

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