社会福祉法人の口座から4400万円余りを横領した罪に問われている元理事長ら2人の被告は初公判で起訴内容を認める 静岡地裁

借金を穴埋するためだったとみられます。静岡市清水区の社会福祉法人の口座から、現金4400万円余りを横領した罪に問われている前理事長の男ら2人の
初公判が静岡地裁であり、いずれも起訴内容を認めました。

業務上横領の罪に問われているのは、清水区の社会福祉法人の前理事長(43)と団体職員の被告(52)です。

起訴状によりますと、2人はおととし10月から11月にかけて、福祉法人の口座から現金4400万円余りを横領したとされています。

19日静岡地裁で行なわれた初公判で、2人はいずれも起訴内容を認めました。

冒頭陳述で検察側は、団体職員の被告が社会福祉法人の実質的経営者だったと指摘しました。

また、団体職員の被告には多額の借金があり、前理事長の被告はその連帯保証人になっていて、団体職員の被告が前理事長に指示をして、介護報酬を担保に
5000万円を借り入れ、横領したと主張しました。

2人の被告は社会福祉法人の役員選任をめぐり、医師の男に2000万円を支払う約束をした社会福祉法違反の疑いでも逮捕、送検されていて、検察側は近く
2人を追起訴する方針を明らかにしました。

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