NHK北海道は、3月15日に2024年度の番組発表記者会見をNHK札幌放送局で行い、鈴井貴之、多田萌加がMCを務める「北海道道」（金曜午後7：30、北海道ローカル）の新テーマ曲を、GLAYが書き下ろしたことを発表した。
「北海道道」は、地域課題や時事問題、自然、ドキュメンタリー、バラエティーなど幅広いジャンルのテーマを取り上げ、北海道の“今”を深掘りする番組。5年目のキーコンセプトは「北海道の表も裏も伝えます」で、キービジュアルもリニューアルした。
GLAYによる新テーマ曲のタイトルは「さよならはやさしく」。作詞・作曲を手掛けたTAKUROは「人生における愛の尊さを前に、日々、出会いと別れを繰り返し、それでも力強く進んでいこうとする人々を心に描きながら作り上げました。この曲が、日々起こるたくさんの出来事を視聴者の皆さんと共に考えながら、番組を見終わった後には『また明日も頑張ろう』と思えるようなそんな余韻が残せる曲になったなら音楽家冥利（みょうり）に尽きます」とコメントを寄せた。
会見では、鈴井の「道産子歴61年。それでも知られざる北海道が発見させられる。上から下から表から裏からさまざまな角度から切り込んだ取材には毎回驚きを筆頭に感情が揺さぶられる。番組MCという立場である以上に、僕はこの番組のファンである。北海道を愛する多くの方々と共に北海道の『道』を歩んでいきたい」という番組への思いも明かされた。
さらに、NHK北海道の各番組新キャスターとして、「ほっとニュース北海道」（月～金曜午後6：00・午後6：55、北海道ローカル）と「ほっとニュース道央いぶりDAYひだか」（月～金曜午後6：40、道央エリアのみ）に飯尾夏帆アナウンサー、「ほっとニュース道北・オホーツク」（月～金曜午後6：40、道北・オホーツクエリアのみ）に大河内惇アナウンサー、「ほっとニュースぐるっと道東」（月～金曜午後6：40、道東エリアのみ）に高市佳明アナウンサー、「ほっとニュース函館」（月～金曜午後6：40、道南エリアのみ）に入内嶋舞アナウンサー、「NHKニュース おはよう北海道」（月～金曜午前7：45、北海道ローカル）と「NHKニュース おはよう北海道土曜プラス」（土曜午前7：30、北海道ローカル）に高橋秀和アナウンサー（隔週）と松本真季アナウンサー（隔週）が加わることが発表された。
飯尾アナは「ほっとニュース北海道」メインキャスターを共に務める神門光太朗アナウンサーと一緒に登壇し、「実家に帰った時ホッとするような、仲のいい友達と話すような、安心感のある温かい雰囲気の番組なので、その一員になれることを光栄に思います」と心境を説明。2023年度は道内179市町村のうち5分の1を旅したことを明かし、「番組を通して北海道の“今”を知り、視聴者の皆さんと情報共有できることを楽しみにしています」と呼び掛けた。
なお、「ほっとニュース北海道」は新年度からイギリスBBCの「50：50 The Equality Project」に参加することも発表。これは、番組で取り上げる人物を性別ごとにカウントすることで多様な社会を公正に反映したコンテンツづくりを目指すプロジェクトで、NHKの地域局としては初となる。
大河内アナは「取材や中継が大好きなので、道北・オホーツクの1人でも多くとつながりを持ち、身近に感じてもらえるキャスターを目指したい」、高市アナは「そこに暮らす皆さんの顔や思い、直面する課題と向き合い、道東エリアにしっかり発信したい」、入内嶋アナは「地域情報はもちろん、道南の魅力を届け、応援できるような取材をしたい」と意気込みを語った。
「ほっとニュースぐるっと道東」は、新テーマ曲に知床羅臼町出身でシンガー・ソングライターの森大翔による「いつか僕らは～I Left My Heart in Rausu～」を採用。森の「生まれ育った町を離れても、故郷で過ごした思い出や景色は消えることはないというメッセージを歌詞に込めていて、自分にとってお守りのような1曲。この曲が『誰かのおうち』になれたらいいなと思います」というコメントとともに、高市アナは「彼の超絶技巧のギター、リリカルな音色、伸びやかな歌声にも注目してください」とアピールした。
高橋アナは「おいしい朝ごはんと『おはよう北海道』があれば今日は間違いない、と言われるように頑張りたい」とユーモラスに抱負を述べ、松本アナは「高校の修学旅行以来の北海道生活が楽しみです。よりよい1日になれるような情報をお伝えできたら」と笑顔で締めくくった。
