米国株式市場=S&P横ばい、週間の上昇は年初来最大

[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米国株式市場は、S&P総合500種がほぼ横ばいで終了した。ただ、米連邦準備理事会(FRB)が年内に3回の利下げが実施されるとの予測を維持したことを受け、週間ベースの上昇率は年初来最大となった。

ナスダック総合は小幅高で終了。フィラデルフィア半導体指数もこの日は小幅高。ただ週間ベースでは、人工知能(AI)関連銘柄に買いが入ったことで大幅な上昇となった。

FRBは20日に発表した金利・経済見通しで、年内少なくとも3回の利下げが実施されるとの予想を維持。ノースウエスタン・ミューチュアル・ウェルス・マネジメントのチーフ・エクイティ・ポートフォリオマネージャー、マット・スタッキー氏は「市場はFRBは『もはや敵ではない』と受け止めた」と述べた。

CMEフェドウオッチによるとFRBが6月に利下げに着手する確率は71%。週初は56%だった。

週間ベースでS&P総合500種は2.3%、ダウ工業株30種は2%、ナスダック総合は2.9%、それぞれ上昇。RDMファイナンシャル・グループのディレクター、マイケル・シェルドン氏は「近いうちに調整が入ってもおかしくない」としている。

個別銘柄では、スポーツ用品大手のナイキが6.9%安。前日、コスト削減を進める中、2025年度上期の売上高は1桁台前半の減少率になるとの見通しを示した。

スポーツ衣料品大手ルルレモン・アスレティカは15.8%安。通年の業績見通しが市場予測を下回ったことが嫌気された。

物流大手フェデックスは7.4%高。前日発表の四半期決算は李劇が市場予想を上回った。

デジタル・ワールド・アクイジション・コープ(DWAC)は13.7%安。DWACの株主は前日、トランプ前米大統領のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」を運営するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)との合併を承認した。

米取引所の合算出来高は94億5000万株。直近20営業日の平均は123億4000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 39475.90 -305.47 -0.77 39774.06 39824.76 39469.53

前営業日終値 39781.37

ナスダック総合 16428.82 +26.98 +0.16 16387.83 16467.62 16361.00

前営業日終値 16401.84

S&P総合500種 5234.18 -7.35 -0.14 5242.48 5246.09 5229.87

前営業日終値 5241.53

ダウ輸送株20種 16010.98 +9.56 +0.06

ダウ公共株15種 858.37 -0.54 -0.06

フィラデルフィア半導体 4908.26 +10.39 +0.21

VIX指数 13.06 +0.14 +1.08

S&P一般消費財 1475.13 -9.30 -0.63

S&P素材 575.83 -3.42 -0.59

S&P工業 1060.31 -3.63 -0.34

S&P主要消費財 806.75 -4.56 -0.56

S&P金融 689.52 -8.46 -1.21

S&P不動産 242.74 -3.05 -1.24

S&Pエネルギー 705.67 -1.45 -0.20

S&Pヘルスケア 1696.81 -2.44 -0.14

S&P通信サービス 286.45 +2.42 +0.85

S&P情報技術 3869.95 +17.44 +0.45

S&P公益事業 324.34 +0.47 +0.15

NYSE出来高 8.89億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 40605 - 105 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 40555 - 155 大阪比

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