〝グッド〟9工場を表彰 働きやすい職場風土で評価 日本能率協会

(一社)日本能率協会(中村正己会長)は3月7日、「2024年 GOOD FACTORY賞」の表彰式を都内で開催した。生産性・品質向上などの体質革新に優れた取組み事例について、成功要因や意識改革、社会貢献などの観点から優良事例として日本国内外の9工場を選んでいる。

花王(株)鹿島工場では、「ストレスフリーオペレーション」をテーマに、「ラウンドテーブル」「鹿島なんでも相談窓口」「安全団結時間」などを実施。役職上位者と一般職との心理的な隔たりを小さくし、風通しの良い職場を形成している。リコーインダストリー(株)東北事業所の取組みでは、間接職場の5Sレベル向上を目指す「BIG SMILEチーム」による職場環境改善や東日本大震災の経験を踏まえた防災・BCP対応を評価した。

審査委員長を務めた東京工業大学の伊藤謙治名誉教授は、「今年は技術面だけでなく風土要因に目を向けた取組みが目立った」とし、改善継続の基盤として工場に根付いた文化の重要性を強調した。表彰式当日と翌日には受賞企業による記念講演も行われた。

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