トランプ氏創設のSNS上場へ 巨額の保有株、追い風に

トランプ前米大統領=19日、フロリダ州パームビーチ(AP=共同)

 【ワシントン共同】トランプ前米大統領が創設したソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」の運営企業、TMTGが来週にも株式を上場する運びとなった。上場の手段として使われる特別買収目的会社の株主が22日、TMTGとの合併を承認した。米メディアによると、トランプ氏の保有株の価値は30億ドル(約4500億円)を超えるとみられる。

 11月の大統領選でバイデン大統領と再対決するトランプ氏は、民事訴訟で巨額の罰金支払い命令を受け選挙活動の資金繰りに影響しかねない状況だ。上場は追い風となりそうだが、一定期間保有株を売却できないとする契約条項があり、即座に現金化はできない。

 特別買収目的会社「デジタル・ワールド・アクイジション」(DWAC)と合併したTMTGには約3億ドルの資金が流入する。1月に大統領選の共和党候補指名争い初戦、中西部アイオワ州党員集会でトランプ氏が勝利した後、DWACの株価は急騰した。新会社の時価総額は50億ドル以上とみられ、トランプ氏は同社株の約60%を保有することになる。

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