米テレビの人気クリエーター 制作番組で不快な経験した人々に謝意 時にイライラ、威圧的だったこと認める

米ケーブルテレビ・ニコロデオンの『アマンダ・ショー』『ドレイク&ジョシュ』『ビクトリアス』『ゾーイ101』『アイ・カーリー』などを手がけたプロデューサーのダン・シュナイダーが、自身が制作した番組で不快な経験をした人々に謝意を表した。1990年代後半から2000年代前半にかけて、番組の撮影現場で有害で危険な環境があったという疑惑を提起したインベスティゲーション・ディスカバリーの新ドキュメンタリー番組『クワイエット・オン・セット』に対してコメントを出した。

シュナイダーの代理人は、デッドラインに声明を発表した。「ダンは自分のチームに多くを期待し、多くのことを求めました」「スタッフは長時間働き、一貫して番組を成功させました。制作の難しさの中で、ダンは時にイライラすることもあり、それを威圧的でストレスに感じる社員がいたことも理解しています」

「30年以上にわたるキャリアの中で、ダンは何千人もの人たちと仕事をし、その中で多くの人たちが今でも彼の番組で働いたことがいかに楽しかったか、感謝しているかと語ってくれています」「しかし、中には肯定的な経験をしなかった人々がいることも認識しており、そのことについて本当に申し訳ないと思っています」

一方、全ての脚本、台詞、衣装、メイクは番組幹部による検討と承認が行われており、現場では両親や世話人らがリハーサルを見守る中、「少しでも不適切なシーンや衣装があれば、多層的な監視の目が向けられ、阻止されていたでしょう」と反論した。

同ドキュメンタリーでは、『アマンダ・ショー』の脚本室における性差別的で有害な環境についての疑惑が語られ、『ゾーイ101』に出演した女優のアレクサ・ニコラスや他の番組のキャストやスタッフも登場している。

また、ニコロデオンの対話コーチ、ブライアン・ペックから「広範かつ残忍な」虐待を受けたドレイク・ベルのコメントも紹介されており、2004年にペックは16歳未満の未成年者に対するみだらな行為を認め、懲役16カ月、性犯罪者として登録が義務づけられた。この虐待について「知らなかった」と主張するシュナイダーは、当時公表されていなかった被害者で原告のドレイクの身元が今回明らかになり、「落胆し、悲しんでいる」とコメントしている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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