エリザベス・テイラーとリチャード・バートン、「王族」のような暮らしが新たな伝記で明らかに

エリザベス・テイラーとリチャード・バートンは「王族」のような暮らしをしていたという。リチャードが1984年に58歳で他界した後、2011年に79歳で他界したテイラーは、そのディーバ的な振る舞いで知られていたが、26日に海外で出版予定の米伝記作家ロジャー・ルイスの新刊『エロティック・ヴェイグランシー:エブリシング・アバウト・リチャード・バートン・アンド・エリザベス・テイラー』で、長年にわたる2人の贅沢な暮らしぶりと問題を抱えた結婚の真相を明らかにしている。

同書によると、テイラーとバートンは、秘書や執事、子供たちの乳母や家庭教師、弁護士、会計士、様々なペットの獣医など、多数の人間を引き連れて暮らしていたという。「彼らは、(どこへ行こうとも)グランドホテルの1フロアを占領していた。皆に部屋が与えられていた」「しかしそれは、彼らが普通の人々と顔を合わせなかったということだ。彼らが、これらの人々以外と混ざることはなかった。王族メンバーのような非常に孤立した生活だったと想像できる」

テイラーとバートンは、1950年代にパーティーで出会い、1964年に結婚、1974年に離婚した後、1975年にお互いと再婚するも翌年離婚していた。2人は、1963年の『予期せぬ出来事』『クレオパトラ』や1966年作『バージニア・ウルフなんかこわくない』など一連の映画で共演した。

2人の生活は、映画の収入が入り始めたころから贅を極めはじめたそうで、テイラーは犬や猫、サルといった多数の動物を飼いはじめ、その世話にも巨額の費用をかけていたという。「誰かが、汚れの後始末をしなければならないということは彼女には関係なかった。彼女には、そうする手段があったからだ」「彼らのヨットには、非常に高価なカーペットが敷かれていたが、ペットたちがしつけられていなかったことから、毎月それを替える必要があった。そして彼女は、そのようなことを心配したことは一度もなかった」「(彼らのライフスタイルは)継続するには非常に金がかかり、生活費を払うために、彼らは馬鹿げた映画をどんどん出す必要があった」「金の世界から出られなくなり、より多くの金を稼ぐ必要があった。それを手放すわけにはいかないからだ」

しかし著者は、「どの段階においても、彼らの悪行や下品さにあきれたことは決してなかった」「それほど向こう見ずでいられることには、むしろ関心した」と綴っている。

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