多くのOBも支持! ラトクリフ共同オーナーが熱望するマンUの次期指揮官とは?

今年2月にクラブ株式の25%を買い取り、マンチェスター・ユナイテッドの共同オーナーとなった『INEOS』グループ会長のジム・ラトクリフは、エリク・テン・ハーフ監督の後任探しを行なっているようだ。

今シーズンは不甲斐ない戦いが続き、ノルマと言えるチャンピオンズリーグ出場権獲得(4位以内)が危うくなっているユナイテッドのテン・ハーフ監督は、たびたび選手との軋轢も報じられるなど、その進退が注目を集めている。

次期監督候補には、ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ、ブレントフォードのトーマス・フランクなどの名前が浮上しているなか、英紙『デイリー・スター』によると、ラトクリフの本命は現イングランド代表監督のガレス・サウスゲイトだという。

サウスゲイトの現行契約は今年12月までで、FA(イングランドサッカー協会)は、新契約締結に動き出しているようだが、本人は、今年6月~7月にドイツで開催されるEURO2024が終わるまで、話し合いには応じない模様。

ラトクリフと『INEOS』のスポーツ部門責任者であるデイブ・ブレイルスフォードは、テン・ハーフの後任に誰が相応しいか、ユナイテッドのOBたちに相談を持ち掛けたところ、圧倒的な支持数を集めたのがサウスゲイトだったようだ。

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ラトクリフは、たとえ補償金として80万ポンド(約1億4400万円)を支払うことになったとしても、来シーズン以降の計画を立てるために早急に決断を下したい意向だという。

さらに、ユナイテッドの次期スポーツディレクター就任が内定しているダン・アッシュワースは、FAで育成ディレクターを務めていた際(12~18年)に、サウスゲイトと親密な関係にあり、就任を後押しすることは間違いない。

ラトクリフは、テン・ハーフがユナイテッドを前進させるに相応しい人物とは確信できていないようで、仮にCL出場権を獲得したとしても指揮官交代となる可能性は低くないようだ。

ネックとなるのは、25年6月まで契約を残すテン・ハーフの違約金で、契約を途中で解任した場合は、最大1000万ポンド(約18億円)の支払いが生じることになる。

はたして名門マンチェスター・ユナイテッドの将来は誰に委ねられるのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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