TOKIO元メンバー山口達也さん 依存症との向き合い方語る

とちぎテレビ

アルコールやギャンブルなどの依存症に関して正しい理解を促進するため現在もアルコール依存症と向き合う元アイドルの男性による講演会が22日宇都宮市で開かれました。

講師として招かれたのはアイドルグループ「TOKIO」の元メンバーでアルコール依存症の当事者として全国で講演活動などを行う山口達也さんです。

この講演会は依存症への誤解や偏見により依存症を患う当事者やその家族が孤立せずに支援の行き届く社会を目指そうと県が専門家などを招いて開いたもので依存症に悩む人などおよそ1千200人が参加しました。

現在52歳の山口さんは40歳のとき毎晩、気を失うほど酒を飲み睡眠は1日2時間ほどと睡眠障害に陥っていたといいます。

その後、飲酒運転によるオートバイの事故を起こしてしまいましたが記憶がまったくなかったということです。医師からは次は人を殺してしまうかもしれないと告げられ3年半ほど前にようやく飲酒を止める決心がついたと話しました。

山口さんはアルコール依存症を治療し回復していくためにはまず自分の状況を受け入れ人と比べずにすべてのことに感謝することが大切だと述べました。

訪れた人たちは山口さんの言葉一つひとつにうなずきながら依存症の症状やリスク、その対処方法などについて理解を深めていました。

© 株式会社とちぎテレビ