防災VRで豪雨災害を疑似体験 福島県が制作し、発表会

防災VRを体験するあばれる君

 福島県は東日本大震災や2019(令和元)年10月の台風19号に伴う豪雨災害を疑似体験できる防災VR(仮想現実)を制作した。22日、県庁で発表会を開き、内堀雅雄知事とタレントのあばれる君(矢祭町出身)が防災VRを体験して多発する大規模災害に備える重要性を訴えた。

 「地震・津波編」と「水害・土砂災害編」の2編。いずれも災害発生から避難完了までの適切な避難行動を描く「避難完了」、間違った選択で危険が迫る「避難失敗」、適切な避難行動の事例や過去の災害の教訓を学べる「避難体験」の三部構成となっている。

 360度の映像で、専用のゴーグルがなくてもスマートフォンやタブレット端末などで視聴できる。発表会で防災VRを体験したあばれる君は「圧倒的な臨場感がある。災害に備える大切さを改めて実感した」と語った。内堀知事は「災害を『自分事』として捉え、マイ避難を考えるきっかけにしてほしい」と呼びかけた。

 防災VRの映像は県公式特設サイトで22日に公開した。QRコードからサイトにアクセスできる。

県防災VR映像の特設サイトのQRコード

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