コンテナ船大手の新会社「ONE DEJIMA」 長崎県、長崎市と立地協定

立地協定書にサインする(左から)大石知事、遠山社長、鈴木市長=長崎市大黒町、ホテルニュー長崎

 定期コンテナ船大手「オーシャン ネットワーク エクスプレス(ONE)」の専門業務を担う新会社「ONE DEJIMA」(遠山直人社長)は22日、長崎県長崎市にオフィスを置く立地協定を県、同市と結んだ。JR長崎駅ビル内で5月から業務を本格化させ、20人の雇用を見込む。
 ONEは、川崎汽船、商船三井、日本郵船の3社が定期コンテナ船事業を統合し2017年に設立。シンガポールに本社を置き、世界120カ国をカバーする170以上の国際輸送ネットワークを展開する。
 新会社は当面、ONE本社の▽現地法人や代理店の事業管理▽コンテナ船事業の市場調査・情報分析▽人事関連業務サポート-などを担い、中長期的に外部企業からの高度な専門業務受託を目指す。ONEの他、十八親和銀行(長崎市)と船舶系ファンドを運営するアンカー・シップ・パートナーズ・グループが出資する。
 立地協定式は長崎市内であり、遠山社長と大石賢吾知事、鈴木史朗市長が協定書に調印した。大石知事は「世界の厳しい競争環境に勝ち抜く視点を常に持っている企業が、長崎に進出する意義は大きい」、鈴木市長は「新会社が出島の魅力をより顕在化させ、県内外に印象づけることができると期待している。グローバルな活躍を志す学生の受け皿にもなる」とそれぞれ述べた。

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