MLB機構が大谷翔平と水原一平通訳に関する賭博疑惑の調査を開始

日本時間3月23日、MLB機構は大谷翔平(ドジャース)の通訳を務めてきた水原一平氏に関する賭博疑惑について、調査を開始したことを発表した。MLB機構は「我々はは大谷翔平と水原一平に関する疑惑を報道で知って以来、情報収集に努めてきました。本日、我々の調査局(DOI)はこの件に関する正式な調査プロセスを開始しました」との声明を発表。なお、ドジャースは水原氏が違法なブックメーカーを通して賭博を行っていたことや大谷が「巨額の窃盗」の被害にあったことが報じられたあと、水原氏を解雇している。

地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」の報道によると、水原氏は数百万ドルにも及ぶ大谷の資金(米スポーツ専門チャンネル「ESPN」によると少なくとも450万ドル)を違法なブックメーカーを通した賭博によって生じた借金の返済に充てていたとして告発された。違法なブックメーカーを運営するマシュー・ボウヤー氏に関する捜査のなかで大谷の名前が浮上したため、大谷の弁護士は「メディアからの問い合わせに対応するなかでショーヘイが巨額の窃盗の被害に遭っていることが判明し、この問題を当局に引き渡した」との声明を出した。

「ESPN」によると、カリフォルニア州捜査局もFBIもこの件には関与しておらず、「連邦政府が扱う問題である可能性が高い」と考えられているという。水原氏は「ESPN」の取材に対し、当初は「大谷に頼んで借金を肩代わりしてもらった」といった趣旨の説明をしていたが、翌日にはその発言を撤回。「大谷はこのことを知らなかったし、一切関与していない」とした。ドジャースは「メディアの報道を把握しており、情報を収集しているところです。水原氏が解雇されたことは確認しています。これ以上のコメントは差し控えさせていただきます」との声明を発表するにとどめている。

大谷が水原氏の借金を肩代わりしたのではなく、水原氏が大谷の資金を盗んだのだとしたら、「大谷名義の送金がどのようにして行われたのか」という点がポイントになるだろう。水原氏は大谷の口座から無断で資金を動かせる状況にあったのか。大谷は本当に水原氏の巨額の借金を知らなかったのか。連邦政府とMLB機構による調査のなかで、そのあたりの不明瞭な点が明かされることを期待したい。

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