ママ友付き合い、それは子どもがいなければ出会わなかった人たちとの付き合いです。中には素敵な出会いもあるけれど、そうではない場合もあるようです。筆者の知人Aさんのママ友は支払いを率先して行ってくれる「いい人」だと思われていました。しかし、そのママ友が支払いを率先するのは、あるケチな理由があって……？ Aさんから詳しく話を聞きました。
世話好きのママ友Cさん
娘が幼稚園に入園してからママ友付き合いが始まったAさん。送迎のときに仲良くなった数人とランチに行ったり、遊びに出かけたり仲良く付き合っていました。
「どんなママたちがいるんだろう……。怖い人だったらどうしよう」
そんな先入観を抱いていたAさんでしたが、実際のママ友たちはみんないい人ばかりで楽しく付き合うことができて安心していました。中でも、世話好きのママ友Cさんは何でも率先してやってくれて、いつも助けられていたのです。
まとめて払っちゃうね！
ママ友でランチ会に行くとCさんは、「まとめて払っちゃうね！」と言って率先して支払いをしてくれます。離任する先生へのプレゼントも代表して購入し、集金をしてくれます。
「ありがとう〜」
みんなに感謝されていたCさんですが、少し不思議な点がありました。それは代わりに誰かが支払いをしようとすると、ものすごい勢いで阻止してくるという点。どうしてそんなに支払いたいのかな？ と思いつつも面倒な取りまとめをしてくれるので、Aさんはあまり気にしていませんでした。
Cさんのケチな本性
ある日のママ友ランチ会でのこと。そろそろお開きというタイミングで、電話がかかってきたCさんが離席してしまいました。
みんないつもCさんが支払ってくれるので少し待っていたのですが、なかなかCさんは戻ってきません。お迎えの時間が迫ってきていたので、代わりにAさんが支払いをしました。
すると、支払いが終わったタイミングで戻ってきたCさんが激昂。
「ちょっと、どうしてくれんのよ！！！」
AさんはCさんの怒りっぷりに驚きました。
セコケチママにご用心
Cさんは怒りに任せて、本心をぶちまけます。これまで率先して支払いを行っていたのは、端数を繰り上げして集金し、その分を儲けるためだったというのです。さらに、支払い時にポイントも付くから一石二鳥だったのに……と愚痴をこぼします。
確かに思い返してみれば、Cさんから集金される額は1円単位ではなくキリのいい数字でした。細かいお金を集めるのは大変なので、キリのいい数字にしてくれているのかな？ くらいにしか思っていませんでしたが、そんな僅かなお金のためにこれほどまで必死になるなんて。
支払いをしてくれたり、取りまとめてくれるのはありがたいと思っていたのに、Cさんの本心を知って驚きました。それまではいいママ友だと思っていたのに、一気にCさんのことがセコケチママだと思えて軽蔑してしまったAさんなのでした。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
