米軍オスプレイ墜落「地域に大きな不安与えた」 木原防衛相、陸自飛行再開で「安全確保に万全尽くす」

記者の質問に答える木原稔防衛相=22日、国会

 木原稔防衛相は22日の閣議後会見で、陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイの飛行再開を受け、「最優先である安全確保に万全を尽くしながら、段階的に飛行プロセスを進めていきたい」と述べた。

 木原氏は「米軍機の事故が地域に大きな不安を与えるものであったことを重く受け止めている」と言及。「不安や懸念の払拭のため、関係自治体には丁寧な説明や適切な情報提供に努めてきた。引き続き対応していく」と語った。

 昨年11月に鹿児島県・屋久島沖で起きた米空軍CV22オスプレイの墜落事故後、陸自は暫定配備中の14機の飛行を見合わせた。今月21日、必要な整備や準備を終えたとして、千葉県の木更津駐屯地で1機が飛行を再開した。

〈関連〉2023年11月30日、墜落したオスプレイの機体の一部とみられる漂流物を引き揚げる漁師=屋久島町の安房港

© 株式会社南日本新聞社