レイズ・上沢は開幕ロースター入りならず オプトアウトの可能性も

日本時間3月23日、レイズは上沢直之を含む6選手に対してメジャーの開幕ロースターに含まれない見込みであることを通告し、マイナーキャンプ行きを命じた。6人のなかにはオプトアウト(契約破棄)の権利を保持している選手もいるが、ケビン・キャッシュ監督は「彼ら全員に(マイナーAAA級の)ダーラムに残ってほしいと思っている。彼らはシーズンを通して、我々を助けてくれるはずだ」とコメント。上沢も開幕ロースター入りできなかった場合にFAとなることができる権利を有しており、今後の動向が注目される。

ポスティング制度を利用してレイズとマイナー契約を結んだ上沢は、オープン戦の最初の3登板では大いに苦しんだ。初登板となった日本時間3月1日のブレーブス戦では2回8安打7失点のめった打ち。日本時間3月6日のレッドソックス戦は2回2安打1失点に抑えたものの、3つの四球を与えるなど制球面に課題を残し、日本時間3月11日のレッドソックス戦では4つの四球を与え、1回2/3を1安打5失点と再び炎上した。

しかし、オープン戦4度目の登板となった日本時間3月16日のオリオールズ戦では4回4安打1失点と進歩を見せ、日本時間3月22日にはマイナーリーガー相手の練習試合で好投。キャッシュ監督は「彼にはいくつかのチャレンジが待ち構えていることを予想していたが、うまく調整や修正をしてくれたし、スプリッターもうまく使いこなせている。昨日の登板はとても良かったよ」と一定の評価を与えていた。もしレイズに残留するのであれば、故障者が出た場合などに備え、マイナーAAA級でローテーションの一角を担うことになるだろう。

オプトアウトの権利を行使してFAとなり、他球団での開幕ロースター入りやメジャー昇格を目指す方法もあるが、オープン戦4登板で防御率13.03という成績を考えると、上沢に対してメジャー契約をオファーするチームが現れることは考えにくい。投手育成に定評のあるレイズに残り、アメリカの野球にアジャストしつつ、シーズン途中のメジャー昇格を目指すのが得策と言えるかもしれない。果たして上沢は自身の去就についてどんな決断を下すのだろうか。

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