牛丼界の帝王「吉野家」vs鶏肉界の覇者「なか卯」の“から揚げ”対決!どっちが美味しい?【正直比較】

丼モノチェーン「吉野家」と「なか卯」の唐揚げを食べ比べ!

古くから「総菜の大定番」として愛されてきた「唐揚げ」。数年前から空前の唐揚げブームが起こり、数々の専門店が乱立したのも記憶に新しいはずです。

そんななか、牛丼チェーンの吉野家が「唐揚げを牛丼同様の主力商品にする」と宣言し、親子丼やうどんで有名な「なか卯」も2022年の6月に唐揚げをリニューアル。「専門店を超えた!」とも評する声まで挙がるほどの支持を得ています。

この丼モノチェーン2社の「唐揚げ」は、今後特に注目を浴びそうですが、それに先立って今回は「吉野家」と「なか卯」の唐揚げを食べ比べ。

味、食感、量、値段などを徹底比較していきます。

【全ての写真】「吉野家vsなか卯のから揚げ対決」見た目を比較

「唐揚げを食べに『吉野家』へ行く」日も近い!? 満足感たっぷりの大きめ唐揚げが美味

1899年創業で120年以上の歴史を持つ牛丼チェーン「吉野家」。その長い変遷において「外食チェーン初の朝限定メニュー」「24時間販売の定食」など、様々な革新的発展を続けてきました。

そんな「吉野家」の新たな挑戦が「から揚げ」です。

現在、各店舗にフライヤー設備を続々と設置しており、最終的にはチェーン全店での販売を目指すのだそうです。「牛丼の『吉野家』」がそこまで力を入れる唐揚げ、果たしてどんな味なのでしょうか。

「吉野家」の「から揚げ」1個(税込138円)
1個が大きい一方、生姜ベースの味付けが美味

生姜の風味がしっかりと感じられる鶏もも肉と、キラキラと輝くカリッとした厚めの衣はまさにごはん泥棒。

今回は、唐揚げ3個をオーダーしましたが、1個が女性の握りこぶしの半分はありそうなほどの大きさなので、1食のおかずとしてならこれだけでも十分な食べ応えを感じられるように思いました。

厚めの衣にしっかりと閉じ込められた肉汁は、濃厚な下味の風味とともにジュワッとあふれ出てきます。ニンニク控えめな味付けなので、午後から人に会うときのランチにもピッタリです。

かなりふっくらとした肉厚さが感じられ、ジューシーな味わいです

一口では頬張れないほどの唐揚げを、おなかいっぱいに食べられる幸せ。

こんな最高の気分を気軽にコスパ良く体験できるなんて、今後は「唐揚げを食べに『吉野家』に行く」という機会が増えていくようにも思いました。

「鶏肉ならやっぱり『なか卯』」と唸りたくなるザクザクうまうま唐揚げ!

続いては「なか卯」の唐揚げをいただきます。

「なか卯」といえば親子丼やうどんが主力メニューですが、特に鶏肉には相当なこだわりがあることでも知られています。

厳選された鶏肉、こだわりの卵、秘伝のタレが織りなす味わいはチェーン店とは思えぬほどの繊細な味わいを提供してくれます。

そんな、鶏肉への知見豊富な「なか卯」の唐揚げは、一見すればごく普通のものに見えますが、果たしてその味はどんな感じでしょうか。

「なか卯」の「鶏から」1個(税込110円)
ザクザクの衣とふんわりとした鶏肉のバランスが絶妙です

さっそくいただきましたが、薄めながらもクリスピーなザクザク感の衣のインパクトにまず感動。そして、しっかり噛み締めると、中の鶏肉のふんわりとした弾力、繊細な旨みが立ち上がり、これがまた美味。

脂っこくなくいくらでも食べられそうな優しい味わいでもあり、ガッツリ系を好まない人にも受け入れられるようにも思いました。

ザクザクの衣としっかりとした肉感がたまりません。優しい味付けでもあるので、誰でも美味しくいただけるはず

なお、「なか卯」はこの「鶏から」をベースにしたから揚げ丼のラインナップも豊富。ピリ辛なラー油の乗った「食べラー鶏から丼」や、濃厚な卵黄を絡めていただく「とろたま鶏から丼」など魅力的なメニューも豊富なので、これらも食べてみると良いでしょう。

食べ応え&ご飯のおかずには「吉野家」、独創的で繊細な味わいを楽しむには「なか卯」

というわけで「吉野家」「なか卯」双方の唐揚げを食べ比べしましたが、まとめると食べ応えとパンチある味わいを求める人にオススメなのは「吉野家」、また、独創的なクリスピー衣と繊細な味付けを求める人にオススメなのは「なか卯」のように思いました。

そして、いずれの唐揚げも個性や特徴こそ違えど、専門店にも負けず劣らずの味だったことも付け加えておきます。

ここまで読んでくださったあなたはどちらの唐揚げが気になりましたでしょうか。ぜひあなた好みの唐揚げを見つけてくださいね。

(うまい肉/ 松田 義人(deco))

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