渋野日向子は決勝進出圏内から予選落ち 午後の難コースに言い訳なく

シーズン序盤戦は悔しい滑り出しに(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇ファーヒルズ朴セリ選手権 2日目(22日)◇パロスバーデスGC (カリフォルニア州)◇6447yd(パー71)

最終9番、長いロングパットを3m近くショートさせた渋野日向子は、ホールアウトまでにそこから3打かかった。ダブルボギーフィニッシュで「78」。通算7オーバーでの予選落ちに表情を曇らせた。

初日を終えてイーブンパーの44位。決勝ラウンド進出圏内であっても、アップダウンも多く、トリッキーなコースは容易くプレーさせてくれない。

前半11番でボギーを先行させると、「パッティングが1個でも入ってくれたら流れが変わったかなという場面が多かった」とグリーン上で苦しんだ。17番(パー3)で3パット。続く18番はフェアウェイからの2打目をグリーン左奥に外して2連続ボギーを叩いた。

「3番で(バーディを)獲れたのがすごく良かったが、その後が続かなかった」。後半アウト、打ち下ろしの5番でショットを左に曲げて2連続ボギーを誘発。ポアナ芝が元気な午後はパッティングの転がりが思うようにいかない。

「グリーンのせいでもない。自分の打ち出し、ラインの取り方がダメだった」と他選手にも与えられている同じ条件を、言い訳にしなかった。

カットラインが遠ざかった(撮影/田辺安啓(JJ))

2月「ホンダLPGAタイランド」を初戦にしたシーズン開幕3戦で、まだ獲得ポイントがない。ショットにパット、納得いくシーンがあっても「スコアにならないと意味がない」と厳しく振り返った。

「切り替えて、頑張ります」。次週は「フォード選手権」(アリゾナ州セヴィールG&CC)。前進の実感がただ欲しい。(カリフォルニア州パロスバーデス・エステーツ/桂川洋一)

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