スペイン代表、ヴィヴィアン&クバルシがデビューも…“南米勢”との初陣はコロンビアに敗北

国際親善試合が22日に行われ、スペイン代表とコロンビア代表が対戦した。

EURO2024予選でグループAに入ったスペイン代表は、第2節でスコットランド代表に0-2で敗れたものの、残る試合は全勝し、首位で本大会出場を決めた。本大会に臨むメンバー発表前最後のインターナショナルマッチウィークでは、“南米勢”との2連戦を戦う。第1戦目では、FIFAワールドカップ2026南米予選で、ここまで3勝3分と無敗をキープしているコロンビア代表と激突する。

スペイン代表はGKにダビド・ラヤ、最終ラインには右からペドロ・ポロ、これが代表デビュー戦となるダニ・ヴィヴィアン、アイメリク・ラポルテ、アレハンドロ・グリマルドを並べる。中盤はミケル・メリーノとマルティン・スビメンディというレアル・ソシエダのコンビ。2列目は右からパブロ・サラビア、ジェラール・モレノ、ミケル・オヤルサバル、最前線にホセルというスターティングメンバーが揃った。

ウェストハムのホームスタジアム『ロンドン・スタジアム』でキックオフを迎えた試合は、立ち上がりからスペイン代表がボールを握り、敵陣へ押し込む回数を増やしていく。3分にグリマルドが得意の左足でミドルシュートを放つと、以降はメリーノ、さらにはヴィヴィアンもチャンスに絡むが、どれも決定的なものとは呼べない。コロンビア代表もルイス・ディアスを中心に攻め込むシーンを作りながらも、GKラヤの牙城を崩すには至らず、前半はこのままスコアレスで終了した。

後半に入ると、スペイン代表がセットプレーからビッグチャンスを構築。敵陣中央で得たフリーキックを、サラビアが左足で上げると、ボックス左で待っていたラポルテが頭で落とし、最後はG・モレノが左足を振り抜く。ボレーシュートは枠を捉えたが、ここはGKカミロ・バルガスの横っ飛びセーブに阻まれた。

その後は拮抗したまま時計の針が進んだが、61分に均衡が破れる。コロンビア代表は、後半頭からピッチに立ったハメス・ロドリゲスが、自陣低い位置でボールを受けると、自ら前を向いて左足でスルーパスを送る。敵陣で最終ライン背後のスペースへ飛び出したL・ディアスは、左サイドからドリブルで仕掛け、対峙したヴィヴィアンを振り切って左足でクロスボールを送る。最後はファーサイドへ走り込んでいたダニエル・ムニョスがボレーシュートを叩き込み、コロンビア代表が先手を取った。

1点ビハインドとなったスペイン代表は、ニコ・ウィリアムズ、アルバロ・モラタ、ラミン・ヤマルらをピッチへ送り出したが、なかなか流れの中から決定的なシーンを作り出すことはできない。83分にはラポルテに代わってピッチに立ったパウ・クバルシが、17歳にして“ラ・ロハ”でのデビューを飾ったが、試合はこのままコロンビア代表の1点リードで試合終了の笛が吹かれた。

この後、両チームはスペインの首都・マドリードへ移動。スペイン代表は26日にレアル・マドリードの本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』でブラジル代表と、コロンビア代表は同じく26日にアトレティコ・マドリードの本拠地『エスタディオ・メトロポリターノ』でルーマニア代表と、それぞれ対戦する。

【スコア】
スペイン代表 0-1 コロンビア代表

【得点者】
0-1 61分 ダニエル・ムニョス(コロンビア代表)

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