【3月24日(日)開催】しもつい横丁オープニングイベント ~ 港町のおいしいものと音楽を楽しもう

江戸時代から明治時代にかけて、北前船の寄港地として栄えた倉敷市の港町下津井

そこで、「人口減少に悩む下津井を若い人と一緒に元気にしたい」と奮闘するわかめと海産物の店「吉又商店」が、2024年2月に「しもつい横丁」としてリニューアルオープンしました。

2024年3月24日(日)に開催されるしもつい横丁オープニングイベントの情報と、しもつい横丁の運営に携わる人たちの思いを紹介します。

しもつい横丁とは

しもつい横丁は、倉敷市下津井にオープンした下津井の人や他地区の人たちが、力を合わせて下津井を盛り上げるスペースです。

吉又商店は、1952年頃(昭和27年頃)からわかめなどの海藻を扱う商いをしていました。しかし、観光客や地元の人が鮮魚などを気軽に手にできない状況を見て、一念発起。1か月の店舗改修を経て2月1日から「しもつい横丁」として再スタートしました。

  • 2月1日からは、下津井のわかめと海産物を扱う店「吉又商店」の乾物部が再開
  • 3月8日からは「鮮魚部」がオープン

上記2店舗が常時開店しています。
そのほかにも、「三宅くんのたい焼き」や「下津井 蔵珈琲kula-n(クラン)」が、月に数日出店しています。

2024年3月24日(日)は、「しもつい横丁」のオープニングを記念して、港町のおいしいものと音楽がしもつい横丁に大集結する予定です。

当日食べられる予定のおいしいものと、奏でられる予定の音楽は以下のチラシを見てください。

画像提供:中臣さくら

第7回下津井酒場は、定員になりました。

しもつい横丁オープニングイベントへの思い

しもつい横丁オープニングイベントへの思いを、吉又商店店主の余傳吉恵(よでん よしえ)さん、しもつい横丁運営委員会の中臣さくら(なかとみ さくら)さんにインタビューしました。

中臣さくらさん(左)、余傳吉恵さん(右)

──しもつい横丁オープンのきっかけについて教えてください。

余傳(敬称略)──

もともとここは、2014年3月から2023年1月まで吉又商店という下津井のわかめと海産物を取り扱う店でした。私は下津井出身なので、若者のセンスを活かして下津井をもっと魅力ある町にしたい、という一心で活動をしていたんです。

そのなかでたくさんの人たちと出会って、吉又商店という場所が下津井の楽市楽座のような存在になったら楽しそうだなと思って、いろいろなお店が集まれる横丁にリニューアルすることに決めました。

画像提供:余傳吉恵

──「しもつい横丁」としてオープンするにあたって、意識したことはありますか。

余傳──

意識したことは大きく2つあります。

1つ目は、少量でも良いので地産地消できる場づくりを意識しました。以前から、地の利を活かし、ここでしか味わえないおいしいものをお客さんに味わっていただきたいと考えていたので、待望の鮮魚部ができてほっとしています。

2つ目は、しもつい横丁を人が集まる場にしたい、集まる人たちにここでいろんなことにチャレンジしていただきたいと思っています。

──「チャレンジ」とは、具体的にどのようなことを想定されていますか。

余傳──

最初に話したように、しもつい横丁は楽市楽座なんです。つまり、ちょっと商売を始めてみたい人が気軽にお店を開けるような場所にしたくて。だから、毎週末はここでマルシェのようにいろいろなお店に出店してもらいたいと思っています。

出店者のコーディネートは、地域おこし協力隊の中臣さんに任せました。彼女には、ここで経営のイロハを学んでもらえたらと思っています。

──中臣さんは、地域おこし協力隊としてどのような活動をされているのですか。

中臣(敬称略)──

倉敷下津井地区の魅力を生かした鷲羽山・下津井地域活性化事業をミッションに、「鷲羽山ビジターセンター」で毎月コーヒーを提供したり下津井酒場を企画運営したりしています。今回のオープニングイベントでも夜に第7回となる下津井酒場を開催します。

昼間のオープニングイベントも、下津井酒場の企画運営でお世話になっている、下津井の民謡歌手「津本ゆかりさん」と一緒に音楽ステージのプログラムを考えました。昼間の時間帯なので、子どもたちに出演してもらうステージも用意しています。

──今回のオープニングイベントをどのような場にしたいと考えていますか。

中臣──

おいしいお店がたくさん集結するので、ぜひ下津井の味を楽しんでほしいです。

また、余傳さんの話にあったように、しもつい横丁はこれから毎週末いろんなお店が出店して、お客さんに楽しんでもらえる場にしていくつもりです。今回のオープニングイベントにもたくさんのお店が出店する予定なので、しもつい横丁で出店してみたいというかたに出店のイメージをもってもらえたら良いなと思います。

余傳──

かつての下津井のように、たくさんの人が集まる場にしたいです。

下津井の味人情風土を丸ごと味わっていただきたいです。よろしゅうお願いいたします。

おわりに

しもつい横丁では、店舗改修の際にもここに携わったことのある人を一人でも増やしたいと、蔵の土壁塗りワークショップも開催しました。

私も、参加者として実際に土壁塗りをしてきたので、オープニングイベントで完成した蔵の姿が見られることをとても楽しみにしています。

画像提供:中臣さくら
画像提供:中臣さくら

夜に開催される下津井酒場はすでに定員となってしまいましたが、昼間のオープニングイベントは当日ふらっと参加できるそうです。

港町下津井で食と音楽を楽しむ週末を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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