エスカレーター「大阪は右、東京は左」これからは「両側」に 立ち止まり促すポスター広がる

京都芸術大生がキャッチコピーを考えたポスターの一つ

 エスカレーターで左右両側に立ち止まるよう呼びかける京都府理学療法士会独自の啓発ポスターを張り出す鉄道駅が増えている。ポスター制作3年目を迎えた今年、京都市交通局に加えて京阪電鉄や阪急電鉄も掲示を始めた。

 リハビリの専門職でつくる同会は、半身まひの人らは左右いずれかの手すりでしか体を支えられないと指摘。横を歩かれることに恐怖を感じる人もいるため、片側を歩かないようマナー向上を訴える活動を展開している。

 今年のポスターは、京都芸術大(左京区)の学生がキャッチコピーを考案。「実はひとり止まると、みんな止まれる。」「大阪、右側。東京、左側。これから、両側。」などと書いた5種類を作った。

 ポスターは昨年に続いて京都市営地下鉄が全31駅で掲示中。今年は阪急の府内全15駅、京阪の府内主要10駅でも張り出し、広がりを見せている。

 2月14日朝には京阪三条駅で、同会と京阪電鉄が共同で啓発活動を実施。通勤客らにティッシュを配り「エスカレーターのマナー向上にご協力を」と呼びかけた。

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