パターの先で“コツン”のハプニング 笹生優花は3年目でコース攻略

初日は「66」を出した。週末にも期待(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇ファーヒルズ朴セリ選手権 2日目(22日)◇パロスバーデスGC (カリフォルニア州)◇6447yd(パー71)

2mのパーパットを外した前半15番、笹生優花は短い返しのパットを打とうと体の向きを変えた。ハプニングはその瞬間。アドレスに入る直前、シューズのつま先に当たって弾かれたパターのトゥ側(フェース面に対して直角の面)がボールに“コツン”と触れてしまった。

故意ではないストロークだったため、競技委員に申し出て、無罰で元の位置に戻して事なきを得た。「よくあることなので。練習の時も。いつもやっていたことなので『やっちゃったな』って…。(シューズの先でパターが)こんなにはねる?!みたいな」

5アンダー3位からその15番までに2ボギー。後半アウトでも比較的距離が短い3番から3連続ボギーを叩いた。下降気味の傾きは3mを沈めた6番(パー3)からの2連続バーディでストップ。前日の貯金が効いて「75」でも予選通過の通算1アンダーで耐え、33位で週末に向かう。

競技委員にハプニングを報告する笹生優花。靴に当たったパターがボールに触れちゃった!(撮影/田辺安啓(JJ))

サウジアラビアでの欧州ツアーを終えてから、「ホンダLPGAタイランド」で16位、「HSBC女子世界選手権」で17位とアジアで2試合に出場した。米国でのプレーは今大会がシーズンで初めて。前週はフロリダ州で仕事を終え、PGAツアー「ザ・プレーヤーズ選手権」の会場TPCソーグラスを「30分だけ」訪れて、選手の練習を眺めてきた。

「66」だった初日とは9打違うスコアにも、「難しかったですけど、思っていたよりは風も吹かなかった。大きなミスはあまりなかった」と前向き。「3連続ボギー? しょうがないです、それがゴルフボギー以上叩かなくてよかったです。きのうあったからね!」と前日17番(パー3)のダブルボギーを自ら挙げて笑った。

当地では3回目のプレーにして初の決勝ラウンド進出(22年は別大会のパロスバーデス選手権)。「3年目でやっと」と胸をなでおろした。(カリフォルニア州パロスバーデス・エステーツ/桂川洋一)

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