オリオールズの有望株ホリデイ マイナーで開幕することが正式決定

昨年12月のウィンター・ミーティングの時点では、オリオールズのマーク・エライアスGMは有望株ジャクソン・ホリデイの開幕ロースター入りについて「間違いなく非常に大きな可能性がある」と語っていた。スプリング・トレーニング中もエライアスGMの方針に大きな変化はなく、20歳のホリデイはオープン戦15試合で打率.311、2本塁打、OPS.954と結果を残した。しかし、日本時間3月23日、オリオールズはホリデイのマイナーキャンプ行きを決定。開幕ロースターに登録しないことを決断した。

なぜオリオールズは「サプライズ」とも言える今回の決断を下したのか。エライアスGMは「優秀なタレントを育てることを誇りとする我々の球団組織は、選手自身の長期的な成功、さらにはチームとロースターの短期的かつ長期的な成功のために、それぞれの選手を最も適当なポジションに置くことを大切にしている」と説明。「ホリデイはまだ20歳で、マイナーAAA級では18試合のプレー経験しかない。ポジションの変更という課題もある。マイナーの上位レベルの左腕と対戦した経験もほとんどない。それらを踏まえ、今回の着地点を選んだ」とホリデイの昇格を急がず、十分な経験を積ませることを重視したようだ。

エライアスGMはホリデイを本職の遊撃手ではなく、二塁メインで起用する構想を持っている。マイナーの実戦のなかで、二塁手としてのプレー経験を積ませたいと考えているようだ。また、オープン戦では右腕に対して31打数12安打(打率.387)をマークした一方、左腕には14打数2安打(打率.143)と苦戦。このままではメジャーレベルの左腕に大苦戦するのは目に見えており、この課題をマイナーの実戦のなかで克服することを期待しているとみられる。

なお、他球団ではトップ・プロスペクトたちが続々と開幕ロースター入りを決めており、ブリュワーズはジャクソン・チョーリオが開幕メジャーを勝ち取ったことを発表。昨季王者レンジャーズもオープン戦で打ちまくっているワイアット・ラングフォードを開幕ロースターに入れる方針を固めている。ソウルシリーズでメジャーデビューしたジャクソン・メリル(パドレス)も含め、トップ・プロスペクトたちの活躍が楽しみだ。

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