尊富士グッズまだ少なく 電光石火の躍進、商品生産追いつかず

春場所の会場で販売されている力士幟。尊富士の土産はまだ数少ない

 大相撲春場所で新入幕ながら優勝争いを引っ張る尊富士(青森県五所川原市出身)は、会場のエディオンアリーナ大阪の土産売り場でも日増しに問い合わせが増えている。ただ、その活躍に商品製造は間に合わず、種類は一部に限られている。

 「尊富士の商品はこれだけ」。2階売店の店員が指したのは力士名と似顔絵を印刷した「力士幟(のぼり)」。取組の合間に訪れた男性は「優勝争いしている力士だね」と買い求めた。店員は「似顔絵なのに似てない。急ごしらえ感がある」と笑う。

 1階売店では缶バッジが好調な売れ行きだ。担当者は「もう3回目の入荷。(地元出身の)宇良関と同じぐらい人気かも」と驚く。

 相撲ファン一押しの、取組中に掲げるしこ名入り応援タオルなど、多くの商品の製造が今場所に間に合っていない。予想外の躍進だったことが分かる。スタッフは「夏場所までに何とか」と言い、別の店員は「今場所活躍しているのにもったいない」とため息も。

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