30球団を9つのティアーに分類 ブレーブスとドジャースが「2強」

レギュラーシーズンの本国開幕が約1週間後に迫るなか、MLB公式サイトのマイク・ペトリエロ記者は全30球団を9つのティアーに分類する特集記事を公開した。ペトリエロ記者は「同じような状況・立場にあるチームをひとまとめにして、9つのグループに分類した。必ずしもオッズや順位予想に基づいているわけではないが、それに近いものにはなっている。各チームが現在どのような位置にいるのか、そして今季どんな道を歩もうとしているのかを大まかに表したものである」としている。

最上位の「ティアー1」に分類されたのはブレーブスとドジャースの2チーム。ワールドシリーズ制覇を成し遂げることができなければ「失敗」の烙印を押されるであろう強大な戦力を誇っている。「ティアー2」にはワールドシリーズ制覇を目標としているチームとして、アストロズ、オリオールズ、フィリーズ、レンジャーズが入った。ペトリエロ記者は「ブレーブスやドジャースには及ばないものの、ワールドシリーズ制覇を視野に入れているチーム」としている。

ポストシーズン進出が最低ノルマとなる「ティアー3」はブルージェイズ、ダイヤモンドバックス、マリナーズ、レイズ、ツインズの5チーム。これに続く「ティアー4」は「ヤンキース・ゾーン」と名付けられており、豪華な戦力を誇りながらもゲリット・コールとアーロン・ジャッジのコンディションも含めて多くの不安要素を抱えているヤンキース単独のティアーとなっている。

「ティアー5」には今オフに大型補強を展開し、競争力のあるシーズンを送ろうとしているカージナルス、カブス、ジャイアンツ、パドレスの4チームが入っている。このうち、カージナルスを除く3チームは新監督を迎えており、指揮官の手腕にも注目が集まりそうだ。「ティアー6」は若くて非常に興味深いチームとして、パイレーツ、レッズ、ロイヤルズ、タイガースが選ばれている。若手の成長や新戦力の活躍次第では、ポストシーズン進出の可能性も秘めるチームだ。

「ティアー7」はポストシーズン進出を狙えるだけの戦力を「おそらく」有しているチームとして、ブリュワーズ、ガーディアンズ、マーリンズ、メッツの4チームが選ばれた。「ティアー8」は「方向性が不明なチーム」という不名誉な肩書きがつけられており、ここにはエンゼルスとレッドソックスが入っている。ポストシーズン進出を目指しているのか、若手を育てることを目指しているのか、ハッキリとした方向性が見えない2チームだ。

そして「ティアー9」は将来を見据えているチーム、すなわち今季のポストシーズン進出の可能性が極めて低いチームとして、アスレチックス、ナショナルズ、ロッキーズ、ホワイトソックスの4チームから形成されている。ペトリエロ記者は「この4チームは10月の栄光を考える段階にはなく、焦点は長期的な未来ということになる」としている。若手が期待通りに成長すれば、大成功のシーズンと言えるだろう。

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