パリのコートでの飛躍が期待される高橋慶帆

日本バレーボール協会が今月19日、24年度の男子日本代表チームの登録メンバー32人を発表した。この中から選抜された選手がバレーボールネーションズリーグからパリ五輪までの間、合宿や大会に参加することになる。

今回選ばれたのは、主将の石川祐希(ミラノ)、西田有志(パナソニック)、高橋藍(日体大)ら主力メンバーに加え、昨年B代表で臨んだ杭州アジア大会で銅メダル獲得に貢献し注目を集めた高橋慶帆(法大)ら若手も入った。

高橋といえば、194センチ、83キロの恵まれた体格を生かしたそのプレーに加え、昨年のアジア大会では俳優の横浜流星似のルックスも話題になっていた。

千葉生まれの高橋は、イラン人の父と日本人の母の間に生まれ、小学2年からサッカーをしていたが怪我をきっかけに中学2年でバレーに転向。その決断がなければ、コートで勇躍することはなかった。

2019年に習志野高校に進学し、高校時代は3年連続で春高バレーに出場。2022年、法政大学に進学し、昨年年11月にVリーグ・ジェイテクトSTINGSへの入部が発表された。同チームにとって大学4年生内定選手以外の現役大学生との契約は初となったことからも、高橋が逸材であることがうかがえる。

「最高到達点は高校生では異次元の350センチに達していた。同じ超攻撃的なポジションのオポジットは、西田に続き、宮浦健人(パリバレー)が台頭。ライバルは多いが、高橋にはブロックというライバルたちよりも勝っている武器がある。下の名前の『ケイハン』はペルシャ語で『世界』を意味するが、パリのコートで一躍世界にその名前をとどろかせることになるだろう」(スポーツ紙記者)

高橋が五輪で活躍すれば、女性のバレーボールのファンが急増しそうだ。

■ジェイテクトSTINGS 選手紹介ページ
https://www.jtekt-stings.jp/players/players_24.html

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