【NBA】八村塁が前半に躍動し7試合連続2桁の14得点!レイカーズはシクサーズを下し連勝も内容は今ひとつ<DUNKSHOOT>

現地時間3月22日(日本時間23日、日付は以下同)、ロサンゼルス・レイカーズは本拠地クリプトドットコム・アリーナでフィラデルフィア・セブンティシクサーズと対戦。101-94で勝利し、今季成績をウエスタン・カンファレンス9位の38勝32敗(勝率54.3%)とした。

両軍のスターターは、レイカーズがディアンジェロ・ラッセル、オースティン・リーブス、八村塁、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスという不動の5人。一方、大黒柱ジョエル・エンビードを欠くシクサーズはタイリース・マキシー、カイル・ラウリー、ケリー・ウーブレイJr.、トバイアス・ハリス、モー・バンバがスターティングラインナップに並んだ。

第1クォーター、レイカーズのオフェンスを牽引したのは八村だ。積極的にショットを放っていきなり9得点を稼ぐと、デイビスも7得点に9リバウンドとインサイドで奮闘。ただ両軍ともショットが思うように決まらず、レイカーズが1点リードも24-23とロースコアの展開で最初の12分間を終えた。
中3日と試合感覚が空いた影響か、第2クォーターに入ってもレイカーズのペースは上がらず。終始リードするも突き放せない重苦しい展開が続くなか、残り1分を切ってウーブレイJr.に得点を奪われシクサーズに逆転を許し、50-52でゲームを折り返した。

第3クォーターも一進一退の攻防が続き、75-76と1点ビハインドでラスト12分へ。第4クォーター、なんとか逆転したレイカーズはレブロンやデイビスを軸に徐々に点差を拡げると、残り2分11秒にレブロンがリードを9点に拡大する3ポイントを沈めて勝負あり。粘る相手を振り切り接戦をモノにできたのは良かったが、オフェンスの停滞感やショットの不発、ターンオーバーの連発など、課題の多い試合でもあった。

前述したとおり、“日本の至宝”八村は第1クォーターから躍動。残り10分59秒にマキシーとのミスマッチを突き、力強いポストプレーからファウルを誘ってフリースローを獲得(2本成功)すると、続く2ポゼッションではトランジションからフィニッシュを試みてハリスにブロックされるもゴールテンディングの判定、さらにレブロンのアシストを受け右コーナーから3ポイントと、チーム最初の7得点を稼ぎ出した。
残り6分56秒にはサイズの劣るラウリーがマークマンと見るや、すかさずゴール下にカッティングしてレイアップを成功。幸先のいいスタートを切り、残り3分47秒に一度ベンチに下がった。

第2クォーターは残り8分17秒から登場。残り5分2秒、リーブスの絶妙なビハインド・ザ・バックパスをゴール下で受け、ポンプフェイクでバンバを跳ばせてファウルを引き出しフリースローを獲得(2本成功)。残り43秒には左ベースラインからカッティングし、ラッセルの華麗なノールックパスからボースハンドダンクを叩き込んだ。

前半だけでゲーム最多タイの13得点を稼ぎ出した八村。第3クォーターは残り8分28秒、ゴール下でルーズボールを拾ってショットに持ち込み、ウーブレイJr.のファウルを誘発しフリースローを2本中1本成功させる。ただこの12分間は得点が伸びず、1得点を稼いだのみで残り4分5秒にベンチへ下がると、第4クォーターは出番がなかった。
最終的なスタッツは、24分25秒のプレータイムで14得点(フィールドゴール4/10、3ポイント1/3、フリースロー5/6)、7リバウンド、1アシスト。活躍が目立った前半と比べて後半は尻すぼみになったものの、3月6日のサクラメント・キングス戦から7試合連続の2桁得点をマークした。

連勝したレイカーズの次戦は中1日空いて24日、今日と同じくホームでインディアナ・ペイサーズと対戦する。26日からはアウェー6連戦を迎えるだけに、3連勝を飾りいい雰囲気のなかで終盤戦最大の山場に臨みたいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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