手渡し(てわたし)

「手渡し」の意味

「手渡し」(てわたし)とは、「グッズなどの手渡し交換(または譲渡)」のこと。
いわゆる「お取引」の一種である。

「手渡し」の由来・語源

元々一般的な意味の「手渡し」とは、「他人を通さず、自分で直接相手に渡すこと」「手から手へと渡すこと」。
「お取引」で使用されるのは前者の意味の発展形である。「お取引」での一般的なルールとしては、この「手渡し」と「郵送」のいずれかでグッズをやり取りしている。基本的に「手渡し」は近隣の人、もしくはイベント等の会場で行われ、「郵送」は遠方の人、もしくはイベント後に行われることが多い。また、直前で都合がつかなくなったチケットなど、緊急を要するものも「手渡し」になることが多い。

「手渡し」の中でもさらに「どこで手渡しをするか」に細分化されている。

1.近隣の場所での「手渡し」
池袋、新宿、横浜などおおまかな都市名を指定して、具体的な場所は「DM(ダイレクトメッセージ)」ですり合わせるというもの。上記であげた以外にも梅田、名古屋など、一例にあげられるのは基本的には大都市にはなるが、大きな移動を伴わない範囲であれば、会場に行けないという人、イベント後であっても声をかけやすいのはメリットだろう。

2.近隣の駅での「手渡し」
こちらはひとつ目と少し似ているのだが、例をあげると、「池袋の〇〇」ではなく、「池袋駅」になるのがこのパターンである。こういったパターンは「改札内手渡し」と書かれることが多い。文字通り、電車を降りたあとの改札内で行われるものである。また、駅の外と中で手渡しを行う「改札越し手渡し」というものもある。
ただし、これらのパターンについては常に周りに対しての配慮が不可欠である。特に「改札越し」の場合、往来の人の邪魔になることはあってはならない。
また「改札内」の場合、一度も改札を出ずに引き返すことが可能になってしまう(いわゆるキセル乗車。不正乗車である)ので、指定都市に到着あるいは通過する「定期券」を持っている場合以外は「改札内手渡し」に応じない方がよいだろう。

3.イベント会場等での「手渡し」
アニメ・漫画イベントや音楽ライブ、舞台公演などの会場・劇場内外での「手渡し」のことである。こちらは「現地手渡し」と書かれることが多い。既に所持しているグッズはもちろん、当日物販で購入したランダム商品の「お取引」が一番多いケースだろう。一番手間がかからない方法であり、別途外出も必要としないため、イベント・公演期間に頻発する傾向にある。
一番手間がかからない方法ではあるのだが、イベントによっては「会場内外でのグッズ交換禁止」のルールを定めている場合がある。会場スタッフに「ルール違反者」が多くいるコンテンツという印象をつけてしまっては目も当てらないので、「現地手渡し」においては、近隣の飲食店に入るなど、配慮をもつことが大切である。

「手渡し」は、「郵送」と違って工数も少なく、住所の交換もないため、相手に居住区を知られないという部分ではメリットがある。しかし対面する以上、人通りの少ない場所、個室などでは相手に危害を加えられる・窃盗被害に遭う可能性もないとは言えないため、「手渡し」をする場所には注意したい。

「手渡し」の活用

それぞれのパターンの例文を記載する。

▼近隣の場所での「手渡し」

譲:A、B、C、〇〇、△△、□□
求:D、F

池袋・新宿で手渡し希望です

▼近隣の駅での「手渡し」

譲:A、B、C、〇〇、△△、□□
求:D、F

池袋駅改札内手渡し希望です。ご希望であれば、品川までは伺えます。

▼イベント会場等での「手渡し」

譲:A、B、C、〇〇、△△、□□
求:D、F、E

会場付近でお手渡し可能です。

お取引き(おとりひき)

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