「汚されたオオタニを見たくない」賭博騒動にエンジェルス元同僚たちもショックを隠せず!「トラウトは唖然」と現地報道

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平の元通訳である水原一平氏の解雇というショッキングなニュースには、古巣の選手たちも困惑している。

水原氏が違法賭博への関与、さらに大谷の資産を流用したとして、各方面から様々な反応が上がっている中、昨季まで所属したロサンゼルス・エンジェルスの球団内の様子を米紙『USA TODAY』が報じている。

現地時間3月22日、「ショウヘイ・オオタニの元チームメイト、通訳の賭博疑惑に『ショック』」と銘打ったトピックを配信した。

その中では、ニュースが伝えられた金曜日、同メディアのボブ・ナイチンゲール記者による、エンジェルス関係者への取材が行なわれており、当時の状況を以下のように記している。

「エンジェルスのクラブハウスは、多くの疑問が頭をよぎり、選手たちが互いにささやき合う中、静まり返っていた。エンジェルスの顔であるマイク・トラウトと、かつてのチームメイトを誰よりもよく知るパトリック・サンドバルのどちらと話しても、元チームメイトであり、最愛の通訳であった彼のニュースに、唖然としていた」

さらに、「エンジェルスの選手たちは、ロサンゼルス・ドジャースのスター選手であるショウヘイ・オオタニや通訳のイッペイ・ミズハラが野球以外のスポーツの世界に少しも興味を持たず、ましてやミズハラが違法なブックメーカーで450万ドルものギャンブルの借金を背負っていたと言われていることなど全く知らなかったという」とかつての同僚へ抱いていたとする印象を綴っている。

そのうえで、選手たちの声も掲載しており、2022年途中からエンジェルスに加入したミッキー・モニアックは、「何が起こるのか、何年もの間に何が起こったのか、まったくわからない。でも、偉大な友人、偉大な人々。イッペイは誰よりもチームの一員だった」と述べたという。

他にも、昨季、大谷とともに打線の軸を担ったブランドン・ドゥルーリーも「何が起こったのか分からない。我々の誰も知らない」「でも、彼らは良い奴らだよ。二人ともね」などと語っていたとしている。そして、エンジェルスの誰もが、「オオタニが汚されるのを見たくない」「もっと話があるはずだ」と繰り返したとしている。

またトピックでは、「オオタニはエンジェルスで世界的なスターになったが、実はミズハラもクラブハウスでは同じように人気があり、トラウトなどは『仲間の一人』と呼んでいた」と振り返っており、ナイチンゲール記者も「二人がギャンブルについて話したり、クラブハウスで賭けをしたりするのを聞いたことはない」と指摘している。

渦中の二人はすでにチームを去っているものの、エンジェルスの選手たちの心情も揺れ動いていることは明らか。「日本人スター」の周囲で巻き起こった“醜聞”は今後も、米球界全体から注目されていくこととなる。

構成●THE DIGEST編集部

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