和歌山城ホール 河童画巻展

和歌山市の水墨画家、辰馬守拙(たつま・しゅせつ)さんが描いた河童の絵を集めた展示会「河童画巻(かっぱがかん)展 ~水墨画に描かれた河童たちの展覧会~」が、きのう(22日)から和歌山市七番丁の和歌山城ホール1階展示室で開かれています。

辰馬さんは48歳の時に癌により胃や脾臓の摘出手術をし、傷心の日々を過ごしていた頃に水墨画と出会い、以来20年間、河童の絵を描いています。

河童の絵を描き続けていることについて辰馬さんは「河童は実在しない生き物ですが、それだけ想像力が広がるものだと思っている。多くの人から愛され親しまれているし、自分の分身として語らせたり動かしたり、自分ができないことを絵の河童に託している」と話しています。

今回の展示では、2005年から2024年にかけて描かれた河童たちが火を囲んで踊ったり、神輿を担ぐ様子を描いたものなど80点の作品が展示され、大人から子供まで多くの来場者が水墨画の河童に見入っていました。

また、辰馬さんは「来場者の皆さんが、自分のお気に入りの河童をそれぞれ見つけて親しんでもらえれば嬉しい」と話していました。

「河童画巻展 ~水墨画に描かれた河童たちの展覧会~」は、あす(24日)も和歌山城ホール1階展示室で午前10時から午後5時まで開かれています。入場は無料です。

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