岡山県は庁舎の大規模改修に伴いリニューアルオープンさせる「県庁食堂」について、出店事業者を4月11日まで再公募している。昨年10月に行った第1回の公募で応募がゼロだったことを踏まえて食堂スペースの使用料を無償とし、物価高騰の影響で経営に苦しむ業界事情に配慮した。7月ごろの開店を目指す。
県によると、第1回の公募では県内2事業者が説明会に参加したが、食材や光熱費の高騰もあって応募には至らなかった。同じころ、全国の高校に給食を提供していたホーユー（広島市）が破産し、業界を巡る厳しい状況が続いている。
今回の公募では、180万円としていた年間使用料（県負担分を含む）を無償に設定した。食堂や飲食店の健全な運営実績を3年以上有することを条件に出店希望を募り、4月下旬に事業者を選考する方針。
県庁食堂は2016年まで営業した旧食堂を一新し、地下1階の約600平方メートルを改修。客席は約190席で一般の来庁者にも開放する。問い合わせは県財産活用課（086―226―7234）。
