上海市、「国際消費センター都市」の構築に注力

上海市、「国際消費センター都市」の構築に注力

  上海外灘の夜景。(資料写真、上海=新華社配信)

 【新華社上海3月23日】中国上海市政府弁公庁はこのほど、「上海市のサービス消費の質向上と規模の拡大を促進する実施計画」を発表した。同市を「国際消費センター都市」とする全体目標について、市場によるけん引、基準のマッチング、制度の刷新を軸に、上海をサービス消費ブランド資源の集積地、モデル刷新の発信地、消費トレンドのバロメーターとするよう推進し、中国をリードし、世界トップレベルに達するサービス消費のベンチマーク都市を目指す。

 2027年までにサービス消費の新たな成長分野を開拓し、サービス消費の国際的知名度、ブランド集積度、ビジネスの活発度、消費の利便性、政策の先行性を全面的に向上させ、サービス小売売上高が社会小売総売上高に占める割合を50.0%以上に引き上げる。

 35年までに資源集積度が高く、世界市場に広がる高品質で革新型、かつデジタル化とグリーン化(環境配慮型)が進んだサービス消費体系を構築し、サービス小売売上高が社会小売総売上高に占める割合を60.0%以上とする。

 うち「社会主義国際文化大都市」と「世界で有名な観光都市」の建設については、27年までに都市文化の創造力、普及力、影響力をさらに高め、文化ブランドの識別度を顕著にし、競争力を強める。観光収入を5500億元(1元=約21円)に増やし、中国のインバウンド観光の第一選択肢としていく。

 世界で有名な「スポーツ消費センター」と「世界トップレベルのスポーツ競技大会の開催地」への歩みも加速させる。2027年までに1人当たりのスポーツ関連消費額が住民の可処分所得に占める割合を4.5%に、サービス型スポーツ消費額がスポーツ消費に占める割合を45.0%にそれぞれ引き上げ、重要なスポーツ競技大会の波及効果を高める。

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