能登13高校の球児が甲子園見学 グラウンドで校歌斉唱や胴上げも

甲子園球場を訪れ、記念写真に納まる石川県能登地方の高校の野球部員ら=23日

 能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県能登地方にある高校13校の野球部員と指導者ら178人が23日、選抜高校野球大会が開催されている兵庫県西宮市の甲子園球場に来場した。日本航空石川と星稜の試合を観戦する予定だったが、天候不良で中止となったため変更。隣接する甲子園歴史館を見学したり、グラウンドに立ったりした。

 羽咋工の岡羚音主将は「こういう経験ができて、より野球に向き合える」と語った。穴水の東野魁仁主将は「まだ水が出ないところがある」と被災地の現状に触れ「野球ができることは当たり前ではない。甲子園のマウンドに立てるように頑張りたい」と前を向いた。校歌を歌う学校や胴上げをする学校もあった。

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