「エンドウを外す理由を見つけるのは難しい」遠藤航はタイトル奪取のキーマン!地元メディアが“発掘”に改めて賛辞「クロップはその場しのぎと見ていなかった」

リバプールが遠藤航を獲得したとき、日本代表キャプテンがこれだけ活躍する予想したファンは決して多くない。若手有望株を逃したクラブが30歳を獲得しただけになおさらだった。

だが、シーズン半ばから遠藤がチームに欠かせない存在となったことは周知のとおりだ。リバプール専門サイト『This Is Anfield』は、遠藤獲得はクラブにとって、「振り返ってみれば、まさに適切なタイミングで必要としていたことだった」と報じている。

同メディアは遠藤が「重要な歯車となった」と評し、「31歳になったが、夏に彼と4年契約を結んだのは、多くの人が考えたようなその場しのぎの補強とはユルゲン・クロップ監督が見ていなかったことを示しているはずだ」と、指揮官とクラブの眼力をたたえた。

また、日本代表主将について、「エリート級のボクサーが最初の数ラウンドを使って危険になり得るエリアを見つけるように、試合序盤に相手を探ろうとする場合がある」と伝えている。

「そういうときの彼は試合に入っていくのに時間をかけているように見えるかもしれない。だが、その経験と試合における知性のすべてを使い、いかに90分を通じて自分の役割を全うするかを見極めているのだ」

「絶えることない仕事ぶりと体を投げ出すことをいとわない姿勢を称賛するだけでは、今季の彼がここまでやってきたことを表すのに不十分だろう。予期していなかったような機会をつかもうと、彼ががむしゃらにプレーしてきたのは明らかだ」

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This Is Anfieldは「5月のプレミアリーグのウォルバーハンプトン戦、その後のヨーロッパリーグ決勝などで、優勝を決めるために勝利が必要となったら、調子や起用可能な選択肢によらず、エンドウを外す理由を見つけるのは難しいだろう」と、遠藤は不可欠の存在と賛辞を寄せた。

「8月当初の懐疑的な見方は、ある程度理解できるものだった。だがエンドウは、適切な機会が訪れたときにクラブが慣習にとらわれないことを証明した。今、エンドウを疑う者はほぼいない。キャッチーな新しい応援チャントが、サポーターがいかに彼を好んでいるかを物語っている」

ファンから愛される存在となった遠藤は、リバプールという世界最高峰のクラブで、どこまで上り詰めることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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