【高松宮記念/穴ライズ】「王者不在のスプリント路線、激走の歴史は繰り返す」 単勝オッズ“20倍台”で妙味たっぷり

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■ウインカーネリアン

3カ月ぶりとなった前走の東京新聞杯では、好スタートから押してハナを奪い、道中はマイペースの逃げ。迎えた直線で満を持して追い出されると、最後まで渋太く脚を伸ばしたが、ゴール直前でサクラトゥジュールの決め手に屈して1馬身差の2着に敗れている。現状の力を出し切った感はあるが、久々でなければもう少し際どかったか。

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デビュー当時はクラシックを意識したローテーションを歩み、3歳春には皐月賞や日本ダービーにも出走。それ以降はマイルを主戦場に重賞2勝を挙げるなど、7歳となったここまで豊富なキャリアを積んできた。

今回は自身初となるスプリント戦。そもそも千四すら未経験だが、道悪開催が続く近年は芝1400m以上の実績があった馬の好走が多く、なかには芝1200mが「初」という馬も多数。昨秋、ママコチャが距離短縮で一気に頂点に立ったように、層の厚いマイル路線から、王者不在の現在のスプリント路線への殴り込みなら、なんら通用してもおかしくない。妙味もたっぷりで、馬券には組み込んでおきたい一頭だ。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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